テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
brkn『宝石』
※宝石バースです。分からない方は
調べてからみるのがおすすめです!!
br視点
僕が初めて好きになった人は『宝石』みたいなだった。
吸い込まれるような青いサファイアのような瞳。
サラサラとした艷やかな黒髪。
透き通るようなその声。
すべてが僕を包み込んで、虜にさせた。
そんな彼は手の甲に、キラキラと光るサファイアがある『宝石』だった。
彼を僕のコレクションにしたい。
僕は5人に1人と言われている『コレクター』
コレクターは色んな『宝石』を集めているけれど、僕はそんな事しない。
正確には『恋に落ちた人しか集めない』だけどね。
初めのコレクションが彼。僕の最初のコレクションに相応しい人だった。
と言っても僕の彼の間に面識はなく、一方的に追いかけているだけ。
『ハンマー』から常に逃げている彼はいつも同じ路地で息を整える。
それをずっと見ているだけ。
我ながらキモいことは分かってる。
br「早く僕のものにならないかなぁ、、」
でも今日こそは、彼に話しかける。
うざったいハンマーから彼を救うために。
路地裏に逃げている彼を追う。
薄暗い路地を先回りして、彼の目の前につく。
br「こんばんは、、今日はとってもいい夜だね」
後ろから月の光に照らされて、顔が青白くなっていく彼を見るととても気分が良かった。
kn視点
苦しい。
一体何分ほど走ったのか。
俺を執拗に追いかけてくるハンマー達。
俺の手にはまっているサファイアは希少なもので、売れば高値がつくし、食べるなら蕩けてしまうような心地がするらしい。
薄暗い路地を動き回ってハンマー達を撒く。
息を整えようと路地裏の壁に寄りかかって粗い息をなんとか落ち着かせる。
体力ももうない。次ハンマーがやってきたら逃げられる自信がない。
息を整えていると、目の前に1つの人影が現れる。
???「こんばんは、、今日はとってもいい夜だね」
kn「ッ、、誰ですか、」
br「僕はぶるーく。…コレクターだよ」
手の甲を見るとそこには何も描かれていなかった。
br「大丈夫。僕は君を傷つけたりなんかしないよ」
kn「何回その言葉聞いたと思ってんだよ、、ッ」
息は整ったものの、足は動かない。
睨みつけると彼は微笑んだ。
br「足、痛いんでしょ」
br「こっち来て、助けてあげる」
ついていくわけがない。こんな不審者に。
br「もぉ~、人聞き悪いなぁ」
もう一度彼が微笑んだ時、俺は意識を失った。
目が覚める。
知らない場所のベットで眠らされていた。
kn「何処だ、、?」
br「起きた〜!!やっほー笑」
ソイツは満面の笑みで俺に抱きつく。
kn「…早くショーケースに入れないと逃げますよ?」
br「逃げたらどうなるか分かってるよね?」
不敵な笑顔で抱きついたままで、その光景に背筋が凍るのを覚えた。
kn「…質問を質問で返すな」
br「あははっ笑僕の悪いくせなんだ〜」
能天気か、コイツは。
目の前に宝石がいて、自分はコレクター。
こんないい状況無いのに。
br「言ったじゃん、傷つけないって」
kn「…生憎、そんなコレクターがいるわけないって思ってるんだ。」
br「…そっか。信じてくれないんだね」
br「それならいいよ、僕がショーケースの中で綺麗に飾ってあげるから」
ぶるーくは俺の膝裏と肩の近くに手を回しグッと持ち上げる。
kn「姫抱きすんな、、っ///」
br「あれ?案外可愛い一面あるじゃん」
br「もったいないなぁ、ショーケースの中じゃ話せないしこうやって触れ合えない。」
彼は時折切なそうな顔を見せる。
これが本心だとも限らない。
コレクターを信じることはとっくの昔に辞めた。
kn「…やっぱりお前は俺の事を『宝石』として見てる。」
そう言うと彼は驚いたような表情を見せた。
br「はは、っ…無意識のうちにそう考えてたかも」
真っ暗な瞳。初めて会った時の赤い輝きがない。
br「じゃあ、付き合ってよ」
br「さすがの僕でも彼女を『宝石』として扱ってショーケースに閉じ込めるなんて出来ないや…笑」
kn「言ったでしょ。コレクターは信じないって」
br「んー、無理やり?笑」
乾いた笑い声を聞いているといつの間にかショーケースにたどり着いていた。
透明で、豪華な装飾が施されたショーケースは『お気に入り専用』と言わんばかりに綺麗だった。
ホコリ1つ付いておらず、毎日丁寧に掃除されていたのが見て取れる。
br「さぁ、選んで」
br「ショーケースで一生を過ごすか、僕の彼女になるか。」
br「どっちでも良いよ、だって君は僕に一生を捧ぐ運命だって決まってるから」
先程の乾いた笑いとは違う、明るい笑い声。
その笑い声がもう帰れないと言っているようだった。
kn「ショーケースで一生を終わらせたくない」
kn「あんたの、彼女になる…」
br「あ~、もうほんっとにかわいい!!」
ぶるーくは俺に近づいてキスをする。
kn「んッ、、♡」
br「キスマつけていい?」
kn「ダメって言ってもするんだろ…」
br「せいかーい笑」
ヂュッと音を立てて俺の左側に赤いマークがつく。
br「やっと僕のもんだ、、」
kn「……すき」
聞こえないように言ったつもりだった。
br「…えっ!?きんさん何今の!!」
kn「聞こえてた?」
br「もーガチで可愛い、好き、愛してる」
kn「重い重い、w」
俺はコレクターを信じない。
たった1人を除いて。
こんなに流されやすいタイプじゃなかったんだけどなぁ、、笑
数年後
br視点
付き合ってからもう何年も経った。
えっちも出来たし、今でもよく抱くかな笑
きんさんは全く慣れていないみたいだけど。
今でも僕はコレクターの衝動が抑えられないときが何度かある。
きんさんを見ては押し倒して抱いて。
きんさんが拒絶したらショーケースに閉じ込めてずっと見ている。
その度にきんさんは泣いているけど、僕はその涙でさえも美しいと思っている。
ショーケースを開けて、きんさんの涙をなめて、その後はまたえっちする。
そんな毎日が続いてた。
コレクターという性別に生まれて嫌なことはたくさんあった。
自分の理性が続くか、本能に任せてしまうか。
どちらにせよ僕には幸福しか残っていないや。
しばらく更新ストップします。
多分そんなに長くは休まないのでだいじょぶです。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
102
201