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『私を見て』
※本作品はノンフィクション作品です
一部虐待や自傷行為の表現がございます、見るのがつらい方はそっと閉じて下さい
では、物語の世界へいってらっしゃいませ、、
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あはっwやっぱ私いらない子だったんだ!!
結局失敗作だったんだ、、!w
おじいちゃんもおばあちゃんも、お母さんも家族全員が私の事いらないって思ってたんだねw
なぁんだ、、雅のこと好きだよとか愛してるとか言ってたくせに結局本当はそんなこと1ミリも思ってなかったんだwww
こんな人達に振り向いて欲しくて頑張ってる自分が馬鹿みたい
なんのために家事して、いい子にしてたんだろう、、なんのためにっ!!!!
私はみんなのことがこんなにも大好きなのに、、、私だけだったんだ、、
あぁ、、もう生きてる意味なんかまじでないじゃん
こんな人生に縋りついてる意味ねぇじゃん
もういいや、どうせ誰も私が死んだって涙なんか流さねぇんだろうな
むしろ喜ぶんじゃね??w雅がやっと居なくなったーって
生きたくて生きてるわけじゃない、産まれてこなきゃ良かった
なんで堕ろさなかったんだよ、後悔したくなかったからとか??そんな理由だったらほんとにふざけんな
結果生まれた子供がどんな思いして暮らすかぐらい考えろよ、、、!!!
私はただひたすら感情を爆発させた
誰もいない部屋で1人で泣き叫んだ
苦しくて辛くて、どうにもできないこの感情をどう処理すればいいかわからなかった
気持ちが落ち着いた時、そっと部活で使っているベルトを手にした
そうして私はドアノブにベルトをかけ、首を通した
もうこれでやっと楽になれるのだと
ただ、それは失敗に終わった
目が覚めた時家のチャイムが鳴った
あまりの気持ち悪さと吐き気で立ち上がれずにいた
そうしていたら、扉の外から担任の声が聞こえてきた
担任
「おい〜!雅!大丈夫か??」
あんなに大っ嫌いだった担任の声を聞き、情けない声で泣きじゃくった
何とか家の扉を開け、今までのこと全てを話した
家庭環境やいじめ、そして私が性別で悩んでいることも
担任は静かに話を聞いた
担任
「そうか、、お前よく頑張ったな、今まで勘違いしてたよ、学校に行きたくないだけのだらけてるやつだと思ってた」
雅
「そう思われても仕方はなかったと思います、、ただ今日は、学校に行けそうにないです。。すみません」
担任
「おぉ、わかった、ゆっくり休んどけ、また落ち着いたら学校に来い」
雅
「ほんとにすみません、、、」
担任
「謝んなくていいよ、こっちこそごめんな」
そう言い残し、担任は学校へと帰った
初めてだった、誰かにこんなことを話したのは
誰にも信じて貰えないと思っていた
まるでドラマのような作られたような話だったから
そして、私が、、いや俺が性別で悩んでいることも
ある時から違和感を感じていた
なぜ女でいなきゃ行けないのだろうか
髪は長く、スカートを履いて、女の子らしくいろと言われるのが嫌でたまらなかった
自然とズボンを履き、胸を隠して、髪も極力男の子っぽくした
そうしていると本来の自分で居られた
周りからは男の子としかつるまない、ビッチだのなんだのと言われた
その姿もきっと家族は嫌だったのだろう
自殺も失敗に終わった今、俺ができることはただ1つ、自分らしく生きるということだ
腕を傷つけても生きなきゃいけない、俺は俺みたいな思いをしている人を救わなきゃいけないそう思った
少し疲れてしまった自分は泣き腫らした目を洗い、家事をして静かに眠りについた
次の日、久々に朝から学校に行った、そして、教室に足を踏み入れた
まだ少し気持ち悪さはあるが、これが生きる1歩だと思い我慢をした
誰もいない教室でただ1人、眠気が俺を襲い、眠りについた
???
「北条ー!!北条、起きろーー!」
雅
「んん、、、だ、、れ??」
???
「俺だよ、やーぎー!」
雅
「あっ、、!八木くん、おはよー」
八木
「おぉ、、おはよ、てかどうしたその首」
首には前日のベルトの後がくっきりと残っていた
雅
「あぁ、これ?昨日寝てる時にどっかから落ちた時に出来たんかも」
八木
「お前ほんとドジだなwwてか、今日教室入ってるじゃん!!朝から来てるし、どうした?」
雅
「ん?なんか、もうそろそろ頑張んなきゃなーって思って」
八木
「けど、あんま頑張りすぎんなよ??1年の頃から一緒だけど、お前この1年で痩せすぎだよ、ちゃんと飯食って、いっぱい笑おうぜ!」
雅
「ほんと、、、お母さんみたいなこと言うなぁww八木お母さんじゃん!!けど、ありがとうね、ずっと教室に入れるわけじゃないけどちょくちょく居るようにするよ」
八木
「うむ、それでよしって、誰がお母さんじゃww」
雅
「あぁもう、、ほんとそういうところが好きだよ、、」
八木
「ん?なんか言ったか??」
雅
「ううん、なんでもなーい!!てか、授業どこまで進んでんの?教えてー!」
それから授業が始まるまでの間2人で楽しく色んなことを話し合った
給食が終わったあと、疲れがピークに達してしまい、八木と一緒に保健室へと向かった
八木
「北条、、大丈夫か、、?」
雅
「ん、、だいじょぶ、、ちょっと疲れちゃっただけだから、、このまま放課後まで保健室いるね、ごめんありがと」
八木
「おぉ、分かった、じゃあ放課後迎えくるよ、玄関まで一緒行こう」
雅
「ん、でも、八木美術でしょ??いいの?」
八木
「あぁ大丈夫だよ、ちょっとぐらい、俺の部活ゆるいし、それに倒れてたら困るし」
雅
「ほんとごめんね、、ありがと、じゃあお言葉に甘えさせてもらいます、、!」
八木
「それでよろしい!んじゃまた後でね、ゆっくりしてろよ」
それだけ言って教室へと戻って行った
あぁ、、なんて幸せなのだろう、八木くんとこうして話せて、ホントの俺を知ったらどんな顔をするのだろう
この身体中にできた痣を見て、どんな反応をするのか怖い。。
もう暫くは黙っていよう、八木くんには悲しんで欲しくないから、、
八木side
久々に北條と話せてよかったー!!
けど、、あいつの体妙に軽かったな、、
ちゃんと飯食ってんのかな??やっと教室にも来てくれたし、嬉しいけど、なんか腑に落ちないというか、、
部活の後追ってみるか、、首の痣も気になるし、何が起こってるんだ??
きっと北条は俺の事なんか友達程度にしか思ってないんだろうけど、、
俺は、、あいつのことが、、、
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『私を見て』4話 いらない子?
いかがだったでしょうか?
今回は恋愛を多めに描いてみました
かなり、展開的にも重要なシーンに差し掛かってると思ってます
雅が一方的に好きな八木くんも実は、、?というところで終わっていますが
今回の新たな試みとしては八木くん視点を書いております!
ノンフィクションということなので、直接本人に聞きつつ作者の妄想なども入り交じってます
八木くんもこのストーリーの大事なキーを握る人物ですので、登場もグッと多めになっていきます
作者的にはほんとに色々と大変でして、、毎日更新してる中バイトもやっているので、頭が今にも爆発しそうな勢いでございます、、!
ある程度は頑張っていこうと思っていますので応援の程よろしくお願い致します!!
コメントやいいね、頂けると幸いです!!
それでは次のお話でお会いしましょう、、
次回 『私を見て』5話 うそだろ、、!