コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『私を見て』
※本作品はノンフィクション作品です
暴力的な表現なとが含まれているため、見るのがつらい方はそっと閉じることをおすすめします
では、物語の中へいってらっしゃいませ、、
____________________
八木side
俺は、、あいつのことが、、、好きだ
ずっと黙ってた、嫌われたくなくて
だからこの前も別の男が北条の給食を運ぼうとしていたから、無理言って代わってもらった
この気持ちに気づいたのは、北條が学校に来なくなった時から
あいつが居ない学校生活はあまりにも退屈だった、ずっと隣の席で何かと忘れ物が多くて、ドジなあいつを見てるうちに好きになった
誰にでも優しくて、でも人一倍無理していることも
以前も、給食を運んだ後、少しトイレに行きたくて、トイレに入って出ようとした時、突然北条がトイレに駆け込んだのを見た
耳を澄ませていると
雅
「おぇぇ、、、ん、、ぉえ、、
はー、はー、やっぱダメだった、、」
そう言ってる声が聞こえてきた
ご飯を口にした後に吐いてるのだと思った
だから妙に痩せてきているのだと悟った
それに今日教室で見た首のあざ、不自然に隠している腕や足
全てに疑問を抱いた
雅は一体何と戦っているのだろうか、、
あいつの身に一体何が起こっているんだ
守ってやりたい、話してくれなくてもいいから少しでも心が軽くなればいいと思った
そして放課後、約束通り北条を迎えに行った
八木
「北条ー!!迎え来たぞー?」
雅
「んー?あぁ、八木ー!ありがとうー!」
寝たであろうと思える寝癖が北条の頭についていた
それがあまりにも尊かった
八木
「北条ー?寝たでしょ?頭に寝癖ついてるぞー」
雅
「えっ?うそ!?wあぁ、ほんとじゃんwちょっと直すね」
八木
「ん?直さなくていいんじゃね?そのままでもかわi」
あぶねぇ、、、!もう少しで可愛いって言うところだった
雅
「ん??かわってなぁにー??」
八木
「いやなんでもねぇよ、早く行くぞー!」
雅
「あぁー!!ちょっと待ってよー!」
そう言いながら北条の腕を掴み、玄関へと向かった
そうして少し話をし、部活へと送り出した
毎日楽しそうな顔で練習してる北条にとってあそこは居場所なんだろうなと思う
でも同じぐらい、幸せそうに俺と話ししてるあの顔も、少し胸に期待を膨らませながら俺も部活へと向かった
はぁ、、絵を描いているはずなのに脳裏にはずっと北条のことばっかり考えてしまう
よく考えてみれば1度だけ、半袖姿を見た事がある
体育の時、先生に注意され渋々上だけ脱いでいるのを見かけた
ただその後に不思議なことに先生が慌てて着ていいぞって言ってもう1回長袖を着直してた
あん時先生は何を見たんだ、、?
あんなに慌ててる先生を1度も見た事がない
ますます気になる、、北条の体に一体何が隠されているんだ?
そんなことを考えているうちに部活が終わった
急いで準備をし、玄関へと向かった
あ、やっぱ居た
北条は人混みが苦手で、よく人が居なくなるまで玄関で体育座りしながら待ちぼうけしている
八木
「北条ー!おつかれ」
雅
「八木ー!おつかれー!!どう?前言ってた展示する絵描き切れそう??」
八木
「あぁ、あれね?何とか間に合いそう」
お前のこと考えてて1ミリも進んでないなんて口が裂けても言えない
雅
「まじでー!?描き終わったら見せてよ!私さ、八木の絵好きなんだよねぇ〜」
八木
「見せる見せる!!今回は結構上手く行きそうだから、頑張るわw」
俺の絵好きとか、、そんな顔で言うなって、どんどん好きになっちまう
雅
「どした??急に黙っちゃって」
八木
「おゎ、、なんでもない、ちょっと考え事、北条もどうなの?部活」
雅
「んー?まぁまぁかな?まぁでも、花音達もいるし何とかって感じかな?もうそろそろ冬大に向けて練習始まるし頑張んなきゃー!!」
そう言って北条はグッと腕を上にあげた
その時に少しだけ長袖から腕が見えた
八木
「っ、、なんだよ、それ、、」
雅
「ん?どした?八木?顔怖いぞー?」
八木
「あ、ごめんごめん、なんでもないよ」
長袖の間から無数の痣と傷跡が見えた
あまりの痛々しさについ声が出てしまった
今日は絶対に北条の家に行かなければいけない
そう強く胸に誓った
雅
「ん!だいぶ人減ったね、もう帰ろっか」
八木
「おー、そうだな、帰るかー」
自転車置き場に向かっている間も俺らは他愛もない話をした
雅
「じゃあねー!!また明日ー!」
八木
「おぉー!じゃあな、気をつけろよー!」
雅
「はーいー!!!!」
大きな声で返事をした雅の背中を見送り、急いで家に帰った
八木ママ
「おかえり、一郎」
八木
「ん、ただいま、そうだお母さん、俺ちょっと北条の家行ってくるわ」
八木ママ
「あら、そうなの?あんまり遅くならないでね?」
八木
「わかってるよ、じゃあ行ってきますー!」
急いで着替えて、北条の家へと向かった
はぁ、はぁ、、あいつんち遠いなーなんて思いながら自転車を漕ぎ続けた
そうしているうちに北条の家へと着いた
車止まってる、、これ、北条の祖父母のやつかな?
1度だけあったことがある、とても優しそうな祖父母さんだった
なんて思っていたら、家から声が聞こえてきた
雅
「ごめんなさいっ!!!ごめんなさい、、今日帰ってくるのちょっと遅くなっちゃって、、」
雅祖父
「んなのただの言い訳だろうがよ!!なぁ?なんで俺らが帰ってくる間までに出来てねぇんだよ!!?!」
雅
「すみません、、すみませんでした、、!すぐ急いで作るから、、」
雅祖父
「早くしろよ、のろまが、てかタバコ切れてるから買いに行けよ」
雅
「わ、わかりました、、!!」
やばいっ、、北條が出てくる、、!!
急いで隠れないと、、!
俺は急いで車の後ろに隠れた
少しだけ顔を出してみた
はっ、、、??
なんだ、、あれ、、、?
俺の目線の先にあったのは身体中に無数の痣がある北条の姿だった
うそだろ、、?なぁ、、北条、なんで何も話してくれねぇんだよ、、
あまりの痛々しい姿にしばらく立ち止まってしまった
急いで、北条の姿をスマホに収めた
もうだいぶ遅くなってきたし、今日は家に帰ろう
雅side
今日は帰ってくる時に家事をやり終えなかったため、怒られてしまった、、
あぁ、、八木くんに会いたい
そしたら、辛いことも全て忘れられるのに
とりあえず早くタバコ買いに行かないとっ、、
そして自転車に乗り、タバコ屋さんへと向かっている時に見えてしまった
あれ、、?八木くん?あんな所で何をしているのだろうか
少しだけ疑問に思ったが、急がないといけないので無視して自転車を走らせた
八木side
北条、、、北條!!!
絶対に俺が助けてやるから、、待っててくれ
翌日いつもよりも早く学校に向かい、担任の元へと向かった
八木
「失礼します、担任に用があってきました」
担任
「ん?八木か、珍しいなどうした?」
八木
「少し、お話したいことがあるので、教室に来て欲しいです」
担任
「おぉ、わかった、今行くから、先待ってろ」
八木
「わかりました、失礼しました」
早く言わないと、、
そんな思いを持ちながら、俺は足早に教室へと向かった
____________________
『私を見て』5話 うそだろ、、?
いかがだったでしょうか?
八木くんは雅がずっと隠していた秘密を知ってしまったようです
そして、明かされた八木くんの雅に対しての恋心
これから物語はどうなっていくのか、どのようにして八木くんは雅を助け出すのでしょうか
はいっ!作者でございます!!
物語を書いている時当時のことを思い出し少し胸がキュッとなってしまいました
八木くんには沢山救い出されました
少し脚色はございますが、ご理解頂けると幸いです🙇♀️
かなりの長編作になりそうですが、頑張って見続けていただけると嬉しいです!!
それでは次のお話でお会いしましょう、、
次回 『私を見て』6話 ありがとう