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「よし、お前ら茜を狙うぞ」「で、でもよぉ!先輩!前に茜を狙った奴らが返り討ちにあったって!」
「そうっすよ!やめといた方が良いんじゃ……」
「その噂なら俺も知ってる。あの隣にいる紅緒って奴が返り討ちにしたらしいが、あんなチビの一体どこに俺たちに勝てる要素があるんだよ?!いいから黙ってついてこい」
???「おい、そこの若人」
「ん?何だ?」
「何だこのしゃがれ声?」
「妖怪か?」
突如目の前にお化けの仮装をした何かが現れた。
???「お前らは今、何をしようとしていた?」
「あの女を狙ってんだよ!あいつは顔も良いし、超目立つ。あいつとダンスパーティーすりゃあ絶対願い事聴いて貰えるんだ!だからあいつを脅してでも手に入れる!」
???「あの子が嫌がっても行うのか?」
「あぁ!そうだ!」
???「無理やりやらせても少なくともあの子は楽しくないと想うぞ?できることならお前たちにも楽しんで欲しい。踊ることを誘った時、女子が嫌がった場合、潔く諦めること。それを約束すれば私は何もしない」
「バカかお前?やらねぇよ!」
???「そうか。なら……」
「「Trick but Treat」」
「……は?」
「『Trick but Treat』……あ!!これ『トウヒガ学園!』裏帳簿で流れてた例の噂!」
???「いやどんだけ噂聴いて……あっ!ごほん。とにかくお前らのような悪い若人には制裁を食らわせる。」
「どうするつもりだ?そんじょそこらの暴力じゃあ俺たちは負けないぜ?」
???「暴力?そんな甘っちょろいもんじゃないよ……さぁ!Trick but Treat!お菓子をくれてもイタズラするぞ?」
ドンッヒューーンベチャッ
「く、臭ぇ!!」
「あぁ!俺たちの晴れ姿が!!」
「何だよこの匂いは!!」
雨花「言ったでしょ?そんな甘っちょろいもんじゃないって」
お化けの仮装をした者は、大砲をぶちかました。
男子たちはあまりにも臭い匂いに慄いていた。
「こんなんじゃダンスパーティーなんていけねぇ!」
「くそぉ!!」
「ふざけんなこの野郎!!」
???「威勢のいいことだな。なら今度はその口に直接……」
お化けの仮装をした者は男子の口に大砲を当てる。
「や、やめっ……」
雨花「バンッ」
「ひぃ!!」
「だからやめといた方が良いって言ったんだ!!」
「あの人をお取りにして退くぞ」
???「仲間が逃げたぞ。私は打っていない。その臭さはしばらく取れないだろうからもう一発打とうが変わらない。早く散れ」
「は、はひっ!」
男子たちは去っていった。
???「…………ぷは〜」
大砲を持ちながらお化けの布を脱ぐ。布を脱いだ者は……
雨花「あはっ!HappyHalloween♡」
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???「紅緒ちゃーん!海音!茜ちゃーん!」
???「小春さん!」
???「小春。仮装似合ってるよ」
???「ギリギリに渡しちゃってまじメンゴ」
「小春」は「紅緒」、「海音」、「茜」と集合していた。
小春「大丈夫だよ!」
紅緒「私も構いません!」
海音「寧ろ作ってくれてありがとう」
茜「きゃはは!べっつに〜」
小春「それから遅くなってごめん。一番人気のあるお菓子を取りに行ってたから遅くなったんだ」
紅緒「わぁ!!これ超高いお菓子ですよ!!」
海音「あんまりお菓子食べたことないから嬉しい」
茜「じゃあみんな集まったところで写真撮ろ?」
茜はポーズを取り、小春はにしっと笑い、海音は無表情だが少し頬を染め、紅緒は満面の笑みでピースを取り、写真を撮った。
茜「そういえば、海っちと春っち。ダンスパーティー出るんでしょ?」
小春「そのつもりだけど……しかし……」
海音「でもそれだと紅緒と茜が独りになっちゃう」
そう言われると、紅緒と茜は目を合わせ、ぷふっと笑った。
紅緒「そんなこと気にしてたんですか?うふふっ」
茜「ご心配は無用〜本当に優しいね〜二人共!
ワタシたちのことは気にしないで!ワタシたちやらなきゃいけないことがあるから」
海音・小春「やらなきゃいけないこと?」
紅緒「そうなんです!すごく重要なことなので!」
海音「そっか。頑張って」
小春「おれたちにできることがあったら言えよ?」
紅緒「はい!」
茜「りょ〜」
紅緒、海音、小春、茜は狙われていたことに気づくことなく、ハロウィンパーティーを楽しむことができているのであった。
【続く】