ー Prolog ー
部屋に響き渡る赤子の産声。
歓喜する2人の夫婦。
なんとも幸せな光景だろうか。
この世に新たな生命が誕生した日。
この世に平和をもたらす生命が誕生した日。
その子こそが、
” 勇者一行の魔法使い “
そして、吸血鬼。
その吸血鬼の存在は、
いつしか忌々しい存在になるだろう。
「おい、飯は?」
「あ……ごめんなさい……まだ……」
「さっさとしろ!!!役立たず!」
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
「チッ…… ” 人殺し “ 」
「……!お父さん!違うの!本当にやってないの!」
「うるさい!!黙れ!」
人殺し。
彼はそう言った。
なぜかって?
教えて差し上げましょう。
「お母さん!見てみて!」
「あら!くれるの?」
「うん!」
その子は大好きなお母さんに
一生懸命作った花冠を笑顔で渡す。
「ありがとうねぇ〜!じゃぱぱは優しいねぇ〜!」
「えへへ〜!」
そんな平和を悪は襲う。
「!じゃぱぱ!危ない!」
魔物だ。
「えっ……」
母親は愛しの子を守るだろう。
その命を燃やしてでも。
「おかあ、さん……?」
美しい自然を汚す鮮血。
なんとも残酷な景色。
必死こいて逃げる魔物。
そして
「おーい!2人共〜!弁当も、てき……た……」
「おと……」
「……じゃぱぱ」
” なんで母さんを殺した “
Prolog 人殺し。
閲覧していただきありがとうございます。
この物語では、宝石達の感情を元に
本編には出てこない話を書きます。
宝石達の感情が好きな方は是非見て頂きたいです。
次回の更新もお楽しみに!
コメント
3件
じゃぱぱさんの過去ッ⁉︎ もっと見たい()