その日の夜、私は愛する夫と初めて結ばれることができました。
「っ……オリバー……あなたの肌、とても温かい……」
夫のオリバーは、私のありのままの姿を、まるで宝物を丁寧に愛してくれます。
「ああ……シャルロット……こうして君の中に僕が入っているなんて夢のようだよ……くっ……」
「ああん……すごく気持ちいい……」
「愛しているよ、シャルロット」
「ええ、私も愛しているわ」
オリバーは、慣れない腰つきで、私の中から出たり入ったりを繰り返しております。
オリバーが動く度に私は、これまで感じたことのない、痺れのようなものを体で感じております。
それは、決して嫌なものではなく、むしろ愛する人と1つになれた喜びを互いに肉体で分かち合っている気にすらなりました。
オリバーは、私の唇をそっと吸ってから、乳房の頂を吸い上げました。
「僕の赤ん坊が生まれたら、ここをこうして吸わせるのかな……」
「ええ、そのためのものよ……んっ……」
「困ったな……」
「何が……ああ……っ」
オリバーは、頂を彼の温かな舌で舐めながらこう言いました。
「ここは、僕がたくさん愛したい場所だったのに」
どうやら、まだ見ぬ赤ちゃんに嫉妬をしているようでした。
私は、そんな見たこともない夫の姿に、より愛おしさが込み上げてくるようでした。
「オリバー、愛しているわ……本当に……」
こうして、体を合わせ、互いの熱をぶつけ合う行為がこんなにも幸せなものだと、私は生まれて20年知りませんでした。
何故なら、私は生まれつき心臓の病に侵され、こう言った行為はおろか、走ることすら許されない体だったからです。
ですが私は今日、愛する人との子供を作る事ができる体を手に入れることができたのです。
でもまさか、それが愛する人との別れに繋がることになるなんて、夢にも思いませんでした。
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