テラーノベル
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私が、買い出しに来ているとあたりを見渡している少年がいた。次の瞬間、商品を懐にしまい逃げ出す。
セレン「待って!」
私は、少年を止めた。
少年の服は、ボロボロで、トイレのような異臭を放っていた。
セレン「あなた、もしかして、、、。分かった。その商品は、買ってあげるから何があったのか教えて」
私達は、レジを済ませて、近くのカフェテリアで話を聞いた。
少年「実は、僕の両親は事故で亡くなって、おばあちゃんに世話をしてくれていたんだけど、おばあちゃんが動けなくなっちゃって、物忘れがひどくて、おばあちゃんの友達が来ても誰か覚えていないみたいで。僕に対しても、酷く当たるようになっていて。僕、もう、限界で、限界で」
声を上げ泣き出す少年
セレン「大丈夫。これから一緒に考えていきましょ?」
セレン「分かった。元介護士で、現魔女の私が解決してあげる。そのかわり、学校には行きなさい。大丈夫。おばあちゃんの事は私が守るから」
少年「ありがとう」
私達は、おばあちゃんの家に行った。
私は、おばあちゃんと世間話をしながら少しずつ仲良くなっていった。
私は、おばあちゃんの世話をしながら、少年の勉強の手伝いをした。
●介護記録●
【事例名】
孤独な少年と、恐怖の中にいた祖母への介入(ヤングケアラー支援)
【主訴・状況】
対象者(少年): 両親を亡くし、学業と家事、認知症の祖母の介護を一人で抱え込み、限界に達していた。
対象者(祖母): 重度の認知症。自身の心身の変調に恐怖を感じ、その不安が孫への攻撃的な言動となって現れていた。
【介入内容(魔法とケア)】
環境整備: 買い物代行と食事の提供。少年の「物理的な負担」を魔法と腕力で軽減。
教育支援: 少年に学習時間を確保させ、学校へ復帰させる(未来への希望)。
傾聴と寄り添い: 祖母の不安を受け止め、世間話を通じて信頼関係を構築。
看取りの支援: 最期まで二人が「家族」として穏やかに過ごせるよう、痛みと不安を和らげるケアを継続。
【結果・考察】
祖母は最期に、家族への感謝を伝えて穏やかに逝去。少年はその後、光となって消えたが、彼の魂は救済されたと推測。
(セレンの所感): 魔法で病気を治すことはできなくても、介護の知識があれば「心の最期」を整えることはできた。記録を閉じるとき、私の目から落ちた涙は、どの魔法薬よりも輝いていた気がする。
数年後
おばあちゃん「ありがとう。あなたのおかげで、楽しかったよ」
そう言って、おばあちゃんは、少年と私にお礼を言ってこの世を去った。
久しぶりの感覚だった。
不思議と、介護士だったころの私よりも泣いていたと思う。
少年「本当に、ありがとう。セレンさん」
すると、少年の身体が眩い光と共に消えていった。
セレン「嘘でしょ!そ、そっか〜。よく頑張ったね!」
少年は、勉強、家事、介護、学校おとなでさえも大変過酷な作業をこなしていたんだから。
セレン「安らかに眠ってね」
私は、静かに涙をこぼした。
その日の夜の満月は、いつも以上に綺麗に見えた。
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