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🖤夢小説:『お前は逃げられない』続き — 「汚される感覚」

「……ほら、そんなに震えて」

「身体は、正直だな」

無惨の低い声が耳元で囁くたびに、あいの心臓は嫌な音を立てて跳ねた。

息が熱く、喉が乾いてうまく言葉にならない。

「お願い……もう……やめてください……」

声が震えて、身体も力が入らなかった。

涙が頬を伝って落ちても、彼の指は止まらない。

無惨の手が、静かに あいの太ももへと触れた。

着物の裾を乱して、白い肌に指先を這わせていく。

「……ここも、見せるのは初めてだったか?」

「……っ!」

指が、筋をなぞるようにゆっくりと滑る。

太ももの内側——肌の柔らかな部分に、冷たい指が触れ、なぞる。

指先が描く軌跡が、神経を逆撫でするような感覚を生む。

「や……めて……そこは……っ!」

あいは反射的に足を閉じようとしたが、無惨の手はそれを許さない。

片手で太ももを強引に開かされ、筋の上を何度も往復するように、ゆっくりとなぞられていく。

「お前は……触れられることすら許されぬとでも、思っているのか?」

「勘違いするな。お前の身体は、もう“私の器”にすぎない」

まるで弄ぶような、あるいは“壊す準備”をするような仕草。

「あぁ……泣くな。潤んだ目は……そそる」

キス跡のような紅が残る首筋に、無惨の舌がもう一度触れた。

甘く舐め上げながら、指先はなおも、太ももの筋をなぞっている。

「やだ……やだ……もうやだ……!」

絶望しかないその場所で、あいの声は何度叫んでも、誰にも届かない。

「静かにしろ……」

「今夜は、お前を“私だけのもの”として仕上げる夜なのだから」

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