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どうも皆様、サカナです

イングランド×アイルランド、誰かは忘れましたがとある方に布教されてから推してます

もっとアイルランド受けください🇮🇪

勢いだけで書いてます、時事ネタも含むのでご注意を
























イングランドという人物は、正に完璧と言うべき人物だ。

仕事ができ、時代に柔軟に合わせ、対人関係も円滑。

そして、その紳士的な言動やミステリアスな雰囲気が、世の女性たちの心を掴む。

だが、そんなイングランドにも欠点がある。

それは、料理が呪いレベルにできないこと。



「…イングランド、どういうつもり?」

「…すみません…あの、早く起きたので、たまには朝食を作ろうかと…」

「お鍋爆発、ありえない。僕の仕事、増える」

「イングランド様、流石にこの惨状は如何なものかと…」

「本当にすみません…」

普段は優しく温厚なウェールズと北アイルランドも、流石にキッチンを爆破されては堪らない。

やらかした犯人を問い詰め、ウェールズは尻尾を不機嫌そうに床へ叩きつけている。

「朝からなんだと思えば…お前出禁だったろ、なんでやろうとした?」

「レシピを見ながらでしたら、流石の私もできるかなと幻想を抱きました…」

「…イギリスでもレシピを見てたら爆破はしないぞ」

そう、イングランドはイギリスよりも料理ができない。

イギリスはまだメシマズと言って笑えるくらいであり、不味くとも吐く程度である。

対してイングランドは、そんなことを言ってられないくらいド下手なのだ。

火力を強めたり違う調味料を入れたりしたわけでもないのに、少し目を離した間に毒物を生成する。

アイルランド曰く、神様が意地でも欠点を作った結果致命的になったんだろう、とのこと。

毒キノコの方がまだ美味しい、という言葉が出てくるくらいには不味かった。

「私、料理だけは向いていないのですね…」

「何百年も前から言ってるけどな、それ。鍋を爆破するとは思わなかった、予想の斜め上をいく奴め」

黒煙を上げる物体を処理して、ウェールズと北アイルランドが淡々と掃除を始めている。

首に『私はキッチンを爆発させました』と書かれたプレートをかけられ、イングランドは反省を促されていた。

「なんつーか…お前、そろそろ料理と料理の過程で人殺せるんじゃねえの?」

「失礼ですね、そこまでではない…はず、です。はい、おそらく」

「自信なさすぎだろ。だが、出来としてはパリオリンピックよりひでぇぞ。あれはまだ食えるけど、お前のは食ったら死ぬ」

「くっ…」

普段の恨みからか、スコットランドはイングランドをこき下ろす。

酒瓶片手にウェールズたちの掃除を眺めていたが、そのうち揶揄うのにも飽きたのか、手伝いに行った。


「ウェールズ、スコットランド、私も手伝いを…」

「キッチン近づかないで」

「はい…」









「…と言う有様でして…どうしましょう?」

「どうしましょうも何も、お前ウェールズと北アイルにそこまで言わせたの?」

「はい」

「あのウェールズたちに?」

「はい」

「お前みたいなゴミにも懐くくらい優しくて家事全般得意な包容力お化けショタのウェールズと、お前みたいな鬼畜に文句なしで付き従って実家にも帰ってこないほど忠誠心の高い北アイルに?」

「はい…って、扱いの差がひどいですよ」

「当たり前だろ、バーカ。ウェールズと北アイルはテメェんとこの屋敷唯一の癒し枠だぞ」

「私がいますよ?」

「テメェとの会話は疲れる。早く帰れ今すぐ帰れ」

恒例の抗議に来たところで、イングランドはアイルランドを捕まえる。

紅茶を淹れるのは得意なくせに、なぜそう料理が下手なのか、アイルランドは不思議に思った。

「…もしかしてイギリスがメシマズなのってさ、全部お前のせいだったりする?」

「はい?唐突ですね」

「イギリスって特別だろ?お前やスコットやウェールズや北アイルの遺伝子四つが組み合わさってできてるって聞いた 」

「ええ、まあそうですよ。遺伝子的に1番近いのは私ですが、連合王国ですので、ウェールズたちの遺伝子も混ざっているはずです」

「それなんじゃねえの?お前の遺伝子っていう不純物があるから、イギリスがあんなメシマズで腹黒になったんじゃ?変にスコットたちも混ざってるせいで口も悪い…みたいな」

「…そこまで言われると、自分の血が呪われているような気がしてくるのでやめてください」

「いや、そこまで酷いのは呪われてるだろ。むしろ料理上手2人と一般レベル1人で相殺できなかったってのが怖えよ」

ただ、イギリスは子供ができてから、フランスと仲良くなってから、まともに形を作ることはできるようになっている。

焼き加減も少し焦がすくらいでなんとかなっているし、側についていれば、簡単な焼き菓子も作れるのだ。

料理下手の因子が混じっているだけであって、磨けばそれなりに光った。

「まあなんつーか…ウェールズと北アイルの為にも、2度とキッチンで料理なんざするなよ」

「わかりました…」


その後ウェールズと一緒にチャレンジしたところ、謎の作用が起きて食材が消滅する事件が発生したという。

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