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ナチぃ、、、ソ連にこの上ないほど幸せにしてもらえぇぇええ、、、!
最&高ですねありがとうございます うへへへへ(((
大好きだ、、、、、(急な告白)
どうも皆様、サカナです
支部のソナチが好みだったので 私も書きます
虐待系書きまくってます今、さいあくですね
ソナチです
長えです(約5000文字)
終わり方も意味不です
旧国注意です
第二次世界大戦…それは日独伊三国同盟こと枢軸国と連合国による戦争だ。
枢軸国は終戦へ近づくにつれて勢いをなくし、数多の犠牲を経て終わっていった。
敗戦国の一つであるナチス・ドイツは、独ソ戦にて戦勝したソビエト連邦の捕虜となり、ソ連宅の狭い一室で隔離されることになったらしい。
ガチャリ
扉が開いて、背の高いソ連が部屋へ入ってきた。
「よう、ナチス。敗けた気分はどうだ?」
「…別に」
「ふーん、案外あっさりしてんのな。ほらよ、飯 」
部屋に配置された机に、パンとスープが置かれる。
作りたてなのか、パンもスープと湯気が立ち、良い香りを部屋に充満させた。
「………」
しかしながら、ナチスは床に座り込んだまま動かず、ただ壁を見つめていて食べる気配はない。
「…食わねえの?」
「……食べて、いいのか」
返されたのは、予想外の疑問。
「いや、そりゃ食っていいだろ。お前に作ってきたんだからよ、いくら捕虜でもマトモな飯くらい出すっつーの」
毒でも入っていると思われているのか、それとも捕虜に食事を与えないのは常なのか、ソ連はナチスの言動に違和感を覚えた。
「……そうか」
ゆらりと立ち上がって、ナチスは椅子に座る。
捕虜の部屋として使われているだけであって、ここはソ連の家だ。
小柄なナチスには少し家具が大きいようで、子供のように足が浮いている。
手は机に届くようだが、食べにくそうではあった。
「家具、もうちょっとだけ小さくしとくわ」
「…必要ない」
「…あっそ。じゃあもう知らねーぞ」
バタン、と音を立てて木の扉が閉まり、数瞬後には鍵の閉まる音も聞こえ、部屋は再び静寂に包まれる。
ナチスは特に気にするわけでもなく、焼きたてであろう温かいパンを小さな口に頬張った。
「…おいしい」
熱のある食事に、ナチスは感動している。
これなら、捕虜の方が待遇が良いかもしれない。
少しだけそう思った。
ガチャリ
また扉が開いて、ラフな格好で葉巻をふかしたソ連が入ってくる。
「皿回収しに来た。ちゃんと食い終わってるようでなにより」
ふーっと部屋の外へ向けて煙を吐いてから、ソ連は綺麗に食べ終わっている食器が乗った盆を回収した。
座り込んでいたナチスが立ち上がる。
「?どうした」
怯えたような様子を見せながら、ソ連に近づく。
「…脱走狙ってんのか?残念ながら無理だぞ。玄関には鍵がかかってる、逃走なんかできねえよ」
「…違う。灰皿 」
「灰皿ぁ?この部屋、んなのねーだろ。タバコもやれねえけど…ほしいの? 」
「違う…」
ソ連は何が言いたいのかよくわからず、欲しいものというわけでもないようなので、そのまま部屋を出て、鍵を閉める。
その一方で、ナチスはソ連のことを不思議に思っていた。
戦争中ではあまりなかったが、生まれてすぐの頃は灰皿としてサンドバッグとして、色々痛いことをされていたのだ。
自国にいてもそうだったのだから、捕虜になんてなれば何をされるかわかったものではない。
食べ物は温かく、毒もなく、葉巻を押し付けられるわけでも、殴られたり蹴られたりするわけでもない。
労働もない、拷問もない、息苦しさもない。
はっきり言って、ナチスは捕虜でいる方が好きになってきた。
まだ1日目であるし、これから酷いことをされるのかもしれないが。
それでも、今日は楽しかった。
また明日も優しいソ連だったらいいな、そんなわけないか。
自問自答を繰り返しながら、床に寝そべって夜を明かした。
久々にお腹いっぱいになれたからか、ナチスは深い眠りについていた。
床で小さく丸まっているのに、気持ち良さそうな寝顔だ。
「…なんでこいつ、床で寝てんの?」
布団もかけず、硬い木の床では寒いだろう。
「おーい起きろー、風邪引くぞー」
持ってきた食事を置いて、ソ連はナチスを揺する。
薄く赤い目が開かれ、焦点が自分に合った。
「…そ、れん……」
「あ、起きた」
「…!!!!」
声をかけると眠たげな顔から一転、バッと跳ね起きて青褪め始める。
「ご、ごめんなさッ、ちが、ぁ、や、ご、ごめんなさいッ!ごめんなさいぃッ!」
かと思えば、号泣して叫ぶように謝罪してきた。
「!?!?」
「ごめんなさ゛ッ…ぁ、ひゅッ…ごめ、ぁ…ひゅッ…げほッ…」
「お、おい、どうしたんだよ?なんでそんな謝ってんだよ?」
ボロボロ泣いて謝るナチスを宥めるため、ソ連は子供をあやすように抱いて頭を撫でる。
「よ、よーしよーし…ほら、そんなに泣いたら目が溶けちゃうぞ…」
「ごめッ、なざぃ…ゆる、し…」
「何を謝ってんのか知らねえけど…だいじょーぶだぞー。もう…大丈夫だから泣き止めよな…」
身を守るように体を縮め、号泣するその姿は「史上最悪の大悪党」と言うには幼すぎた。
「ぐすッ…ひゅーッ…ごめ、なさぃ…めいわく、かけてごめんなさい…」
悪魔と謳われた赤い目を擦ろうとするので、ソ連は手を掴んで止める。
絞り出されるような、けれどハッキリ聞こえた声は、やはり不可解なもので。
確かに突然泣き始めたことには驚いたが、その程度で迷惑だとは思わないし、何を謝っていたのか全くわからない。
ひとまず落ち着いてきたようではあるので、昨夜は仕事で忘れていた風呂へ入れることにした。
(こいつ、まさかヤクとかキメてねーよな…?調査資料にはんなこと書いてなかったはずだが…)
小さなナチスの体を横抱きにし、ソ連は閉め切っていた部屋から出る。
腕の中で泣くナチスは、幼い頃の泣き虫だったロシアとよく似ていた。
「昨日は忘れててごめんな、一回風呂入って落ち着こうぜ。俺もいるケド」
「…わかった」
赤く腫れた目元は痛々しいが、何かしでかさないように見張りの必要がある。
ウシャンカを取り、眼帯を外し、分厚いコートを脱ぐ。
しばらく布が擦れる音が響き、やがて脱衣して全裸となったソ連が振り返った。
「…は?」
同じく全裸になっていたナチスの体を見たソ連の感想は、まずそれだ。
「…?…あ、見苦しい、な…すまない…」
「え、いや…そうじゃなくて… 」
「素直に言ってくれていい…身体目当てだったのかもしれないが、既に傷だらけでな。手もついているし、お前はジャンク品が好きな物好きにも見えない」
背を向けるナチスの表情はわからない。
ソ連からすれば子猫のように小さな背中は、あまりにも傷が多かった。
いや、傷は前提として多いだろうと思ってはいた。最前線でバーサーカーとして戦っていた姿を何度も見ている。
それに、傷のつき方もおかしい。
鞭のような細い跡、タバコを押し当てたような火傷跡、殴られたような大量の痣。
体目当て、手つき、ジャンク品
また身を縮めるナチスは、何をされていたのだろうか。
なんとなくだが、昨日の「灰皿」の意味がわかった気がする。
(もう少しだけ、暖かかったらよかったのに……俺はやっぱり悪人だな、我儘で欲張りで醜くて…優しかったソ連に、迷惑もかけた…最悪だな…)
影が落ちた。
「なに、して…」
「…つらかったな」
「…!」
抱きしめられている。
汚くて、醜くて、この世の何よりも酷い自分が。
「離れろよ…俺に触ったら、汚れるぞ…」
「そんなわけねえだろ…バカナチスが…」
「……?なんで、泣いてるんだ?そんなに俺が嫌なら、早く離せってば…」
ナチスが何を言っても、ソ連は黙ってナチスを抱きしめ続けた。
寒いはずなのに、あたたかい。
数分そうしていれば、流石に体は寒さに震える。
くしゅん!と思わずくしゃみをすると、すまないと一言謝って風呂に入れられた。
ソ連も入るからか、冷水ではなくお湯だ。
触っても熱くなく、火傷もしない。
こんなの、枢軸国でお泊まりした時以来だ。
「熱くないか?大丈夫そうならゆっくり入れよ」
「…ありがとう、ございます…?」
「なんで敬語なんだよ。さっきので冷えちまったろ、ちゃんと暖まれ」
「わ、わかった…」
困惑しながら浴槽に足を入れると、全身が入ったわけではないが、足はつかなかった。
この家は全てソ連サイズで、ナチスからすればこの浴槽は結構深い。
「…あ、深かったか。ちょっと待て」
湯の中から立ち上がり、ソ連はナチスを抱えて浴槽に戻る。
「熱くないか?」
「…あぁ、ありがと…」
ソ連に傷を撫でられ、少しくすぐったかった。
今日もまだ、優しいソ連だ。
風呂から出て、ナチスには温め直した食事を与えた。
泣き疲れていたのか船を漕ぎ始めたので、歯を磨かせてから部屋のベッドに寝かせている。
そして今、アメリカを問いただしている。
「おいクソアメ、お前あの資料間違ってんじゃねえのか??」
『だぁら知らねえっての!俺だって日帝の世話忙しいんだぜ?俺に関係ねえ資料の正誤なんか気にしてられっかよ!』
「だから、それを調べ直せっつってんだよ!わかんねえバカだなテメェは!」
『あ゛ぁ?!何でもかんでも頼んじゃねえ若造が!!テメェが調べてそのまま死ね!!』
「テメェが死ねこの無能ジジイが!!」
あっという間にヒートアップした2人はどちらからともなく電話を切り、残ったのはアメリカへの怒りと疲労感だけ。
「はぁぁぁぁぁ…あの資本の駄犬が…チッ、これだから資本はダメなんだ」
イライラしてウォッカを飲み干し、ナチスについての資料を調べ直すため部下へ連絡した。
捕虜にするにあたって、管理者には捕虜の細かな資料が送られる。
それには性格や大雑把な経歴、病などが記載されている…はずだ。
もう一度ナチスの資料を見た。
『国民社会主義ドイツ労働者党
・残虐かつ無慈悲であり、仲間かと思われていた枢軸国にも危害を加えるなど、戦闘狂いの危険人物
・幼少期より子供らしさなど皆無で、職務に務める
・類稀なる軍人としての才覚が覚醒し、笑顔で戦場をかける姿から『悪魔』の異名がつく
・持病は持ち合わせていない』
簡単にまとめるとこうだ。
ソ連が見た限り、ナチスとこの資料は全く異なっているように見える。
残虐でも無慈悲でも、凶暴でもない。
むしろ繊細で傷つきやすく、臆病だ。
悪魔の異名は本当だし、戦場では次々と兵士を撃ち殺していた。
だが、思い返せば笑顔が引き攣っていた記憶がある。
幼少期から職務なんて、普通ならさせないはずだ。
カントリーヒューマンにも少なからず子供の期間がある。
いくら優秀だとはいえ、仕事すら覚えきれないと思うのだが。
「はぁ…場合によっちゃ、捕虜じゃなくなるんじゃねえの?」
優秀な部下から返信が返って来た為、ソ連はナチスの部屋と玄関の鍵を確かめ、外出した。
結果から言うと、ナチスは操り人形だったらしい。
誕生したてでも5歳ほどの知恵と体を持つカントリーヒューマンであることを良いことに、ナチスにとんでもない速さの教育と仕事をさせていたそうだ。
少しでも間違えれば鞭で叩いたり、殴ったり、蹴ったり、熱湯をかけたり。
そうでなくとも、灰皿と呼んで毎日タバコの火を消していたようだ。
あの傷はその時にできたものだろう。
そしてナチスは大人になるとかなりの美形に成長したため、欲に溺れた男はこぞって“使った”とか。
帰宅してからナチスにも聞いたところ、食事は3日に一度、幹部の誰よりも早く目覚めて用意をしなければ体罰、少しでも意見すれば体罰、幹部に気に入らないことが起これば体罰…聞いているだけで胸焼けしそうなほどのクズどもであることがわかった。
だが、1番の問題は別にある。
それは、ナチスがその環境を『当たり前』として認識していること。
葉巻を吸っていると近づいてくるのが良い証拠だ。
痛いくせに、嫌なくせに、当たり前の行動だからしてしまうのだ。
まず認識から変えなくてはならない。
敵国だったはずなのに、ソ連の目的は『ナチスを幸せにすること』だった。