二月目。
「乱歩さん、駄菓子屋寄ります?」
「いい。それより太宰と居たいから」
嬉しい。
その言葉が、その声が、何よりも嬉しかった。
だって、貴方のその声で私は生きた心地を感じられる。
幸せを感じていられる。
「乱歩さん、好きです」
「僕もだよ。太宰」
どうか今だけは、真実を見透かさないでいて居て。
純粋な、私の望むあなたのままで居て。
そう居てくれるなら、私は何だってする。
私は、私は_____
何だって。
…本当に?
「太宰?」
「……あぁ、ごめんなさい。大丈夫です」
乱歩さんがいるから、考えなくていいや。
それよりも優先することがあるから。
家に帰ってから、ずっと考えていた。
乱歩さんにどう見られているか、どう考えられているか。
どうすれば乱歩さんは、僕を見ないでいてくれる?
コメント
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ぬわぁぁぁぁ!!!太宰いいいい乱歩さんは絶対太宰のこと見るよぉぉ!!!?