テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※キャラ崩壊あります
※10話を見てからのご視聴をオススメします。
💙side
💙「ん〜…」
賑わうショッピングモールのスイーツエリア。俺はショーケースの中に入っているチョコと睨めっこしていた。
時は3月上旬。もうすぐ一年に一回のイベント,“ホワイトデー”がやってくる。
この前のバレンタインデーに,涼太からクッキーをもらった。
だからお礼をしようと思ってショッピングモールに来たんだが…
💙「手作りに商品で返すのっていいのか…?」
涼太は手作りのクッキーをくれたのだが…商品はで返すのは…いいのか…?
いやダメだよな!?でもなぁ…
俺は壊滅的に料理ができない。家のガスコンロの火を俺は一度も見たことがないくらい。
仕方なくメンバーに頼るか?でもなぁ…
メンバーを信頼していないわけじゃない。でも,いじられる未来しか見えない。
💙「うーん…あ!」
そうだ!あいつなら!
俺は早速携帯電話を取り出した。
💛「それで俺に頼ったと…」
💙「え,なんかまずかった?」
💛「いやそういうわけじゃないんだけどさ…笑」
💛「なんで俺の家なの?」
💙「俺の家水しかない。」
💛「ああ…そうだったね…」
うちのリーダーである岩本照は甘い物好きで,料理が得意。
もうこいつしかないだろうと思って頼み込んだら,了承してくれた。
💛「じゃあ…作ろっか。」
💙「お願いします!」
💛「とりあえずさ,何を作る?」
💙「え,普通にチョコとか…かな…」
💛「うーん…それもいいけど…」
💛「翔太,渡すものに意味があるのって知ってる?」
💙「え!?そうなの!?」
💛「そ,確かバレンタインにクッキーは…友達でいよう…だったかな…」
うわぁ…涼太らしい…
でも,渡すものに意味があるやつを渡すのはありかもしれない。
俺はとんでもなくツンデレ…らしい。
俺も涼太との関係を口にすること,メンバーを信頼してることを伝えるのは抵抗がある。
だって恥ずかしいじゃん。
だからこそ採用するのはありだぞ…
💙「ちょっと調べるか…」
俺と照はホワイトデーのお返しの意味について調べた。
恋人っぽいメッセージになるとちょっと気まずいので,友情っぽいものを調べた。
クッキーとチョコレートは友情っぽいメッセージみたいだ。
💛「チョコレートクッキーにする?クッキーもらったけど。」
💙「そうだな…よし!作るぞ〜!!」
俺の心は完全に燃えたぎったのだった。
数時間後
💛「モグモグ」
💙「…どう?」
💛「ん!おいひぃ〜!!」
💙「まじ?」
💛「うん,ちゃんと中まで火通ってるし…」
💛「チョコもいい感じにコーティングされてるし,いいんじゃない?」
💙「はぁ…良かった…」
💛「というか…手大丈夫?めっちゃ傷ついてるけど…」
照に言われて自分の手を見ると,信じられないくらい傷がついていた。
チョコを溶かして火傷したり…小麦粉粉末したし…服にチョコつくし…
#いわふか
💙「疲れた…お菓子作りって大変だな…」
💛「まぁ,きっと舘さんも気に入ってくれるよ。 」
💙「だといいけどな…」
俺は作ったチョコクッキーをじっと眺めた。
次の日
💙「ふぅぅ…」
俺の心臓は爆発寸前だった。
緊張して手汗がすごかった。
今日はホワイトデー当日,今日涼太がラビットで朝早いので俺が早く来て,お返しを渡す作戦だ。
🚪「ガチャ」
🩷「おお!!翔太早いな!どうした〜?」
え。
❤️「あ,翔太おはよう。」
💙「あ,お,おはよう…」
え?なんで佐久間いんの?
今日って涼太の日じゃ…
💙「今日2人ともラビット?」
🩷「そ!今日は2人で出たんだ!」
…しくったぁ…
❤️「そういえば,何か渡したいものあるって言ってなかった?」
おい空気読め!俺の顔見たらわかるだろ!
💙「ああッと…渡すものじゃなくて…見せるものだったわ〜…これなんだけど… 」
俺は今度のライブで行われる資料を見せた。
良かったぁ…まだ見せてなくて…
この感じ…渡せそうにないな…
俺は少し寂しさを感じた。
💜「はぁぁ…疲れたぁ…」
🤍「今回のダンスも覚えないとなぁ…」
💚「また新曲もあるし,結構ハードだね…」
時刻は正午付近。ダンスが終わったので楽屋にはメンバー全員来ていた。
💙「…な,なぁ,照…」
💛「ん?」
💙「ちょっといい…?」
💛「まあ…いいけど 」
俺は照を楽屋から少し離れた廊下に呼び出し,事情を説明した。
朝楽屋に行ったら佐久間もいたこと。
💛「え!?じゃあ…まだ渡してないってこと?」
💙「ちょっ…声でかい…!」
💙「でもまあ…そんな感じ…」
事情を聞いた照は口をとんがらせ,顎に手を置き悩んでいる。
数分沈黙が経つと,何か閃いたのか,口と目を大きく開いた。
💛「いいこと思いついちゃった!」
💙「なになに?」
照は耳元で囁く。
…!それならいけるかも!
💙「名案だ!照!」
💛「ちゃんと渡すんだよ?」
💙「任せとけ!」
俺は元気よくグットをした。
ふぃ〜…さみぃ…
仕事が全て終わり,ここは撮影スタジオ入り口。
俺は涼太が来るのを待っていた。
そう,照が考えた作戦。それは帰りに渡すというシンプルな作戦。
なんだけど…三月というのにまだ寒い。
俺は待つなんて想定していなかったので,薄手の羽織一枚だけ。
せっかちな俺は早く準備してしまった。
ちょうど俺がスタジオに出る時,メイク落としながら康二と話してたな…
こりゃあと15分はかかるぞ…
❤️「…ウワッッ!翔太!?なんでここにいるの!?」
数分待っていると,リラックスムードで涼太がエントランスから出てきた。
💙「わりぃ、おどろかs…ヘックシュンッ‼︎」
勢いよくくしゃみをしてしまった。
そりゃあしょうがない,だって薄手の羽織一枚だけだし。
❤️「もう…そんな薄手で…風邪ひくよ?」
そう言って涼太は俺にコートを着せる。
ほのかに涼太の匂いが漂う,いや変態か。
💙「…!//さんきゅ…」
❤️「顔,赤いよ?」
💙「…寒いだけ。」
そう言って目を逸らした。
外は寒いのに俺の心と手は暖かかった。
❤️「そういや,なんで翔太ここにいるの?20分前くらいに出てなかった?」
💙「いや…その…涼太に用があって…」
❤️「え?俺?」
涼太は目を丸くしている。
❤️「ごめん,俺がもうちょっと早く準備していれば…」
💙「大丈夫,気にすんな。」
❤️「それで…俺に用って…?」
💙「えっと…」
涼太が来るまでシミュレーションしてたのに,いざ目の前にすると言葉が出ない。
もじもじしてても,涼太はまっすぐ俺を見る。
💙「ちょっと…步かね?…」
❤️「久しぶりだね,ここ。」
💙「ああ…だな…」
東京都心から少し離れた静かな街,街灯の光が俺らを照らす。
ここは,昔,2人でダンスの帰りによく寄ったところ。
ここではいろいろ話した。
小学校の先生が可愛い話,同級生の面白い話,好きな人の話,悩みも。
ここなら,そして涼太なら,なんでも話せた。もちろん涼太だってそうだ。
❤️「それで?いい加減教えてほしな」
💙「ああ…そうだったな…」
俺がここにきた理由,涼太を連れてきた理由。
恥ずかしくて言葉にできない俺を,ここならそっと背中を押してくれると思ったから。
💙「数日前くらいに…涼太に…お礼がしたくて…作った…」
💙「ば,バレンタインの時…チョコ…さんきゅ…//」
そう言って照と作ったチョコクッキーを差し出す。
涼太は目を見開いて固まっている。
❤️「俺の…ために…?」
💙「り、料理なんて初めてで…!失敗とか…焦げたりしたけど…」
💙「でも,照に協力してもらって…!頑張ったんだ…!」
💙「ほ、ほんとは…あ,朝渡したかったんだけど…!!な,中々渡すタイミングなくて…!それで…!ウオッ‼︎」
焦って説明したら急に涼太にハグされた。いや絵面やばいだろ!
❤️「俺のために…ありがとう…」
❤️「めっちゃ嬉しい…」
💙「あっ…いや…その…//」
💙「くっ…苦しい…!あ,あと周りから変に思われるっ!離れてくれ…!//」
❤️「ああ,ごめん…!笑」
そう言って涼太は離れてくれた。風が冷たいはずなのに,俺の体温は暖かかった。
❤️「ねぇ,これ,今食べていい?」
💙「え!?あ,おう。いいよ…!」
そういうと,涼太は袋を開け,クッキーを口に運んだ。
ぼりッっとクッキーの音が風の音と共に聞こえる。
次の瞬間涼太の目が輝いた。
❤️「!!美味しい!」
💙「ほ、ほんと…?」
❤️「ほんと笑さすが翔太。」
💙「…!良かった…」
褒められると小っ恥ずかしい…
俺は頭をかきながら目を逸らした。
❤️「大切に食べるね」
💙「お,おう…俺の方こそここまできてもらって悪かったな…」
❤️「全然,気にしないで,珍しくここに来れたし。 」
俺たちはもう少し,この静かな夜道を歩いた。
💙「んん…」
次の日,カーテンから差し込む光で目が覚めた俺は,携帯で時刻を確認した。
今日は集合が遅いからゆっくり寝れた。
インスタでおはよう投稿をしようとしたら,ものすごい量のDMが来ていた。
とりあえずメンバーからも来ているので確認する。
佐久間からだった
“なぁ!お前舘さんのためにクッキー作ったの!?すげぇな! ”
…え?
は?なんで佐久間が知ってんの…?
他のメンバーからも似たような内容が来ていた。
照からも来ていた
“翔太,舘さん,ストーリーに翔太のクッキー投稿してるぞ”
…はぁぁぁ!?
一気に目が覚めて慌てて涼太のストーリーを見る。
すると俺の作ったクッキーの写真と共に
“翔太がクッキーくれた。ありがとう”
え?何してくれちゃってんの?
Xを見るとトレンドには
“ゆり組クッキー”
がトレンドしていた。
あの人めぇ…!!恨めないのが悔しい…
まぁ言ってなかった俺も悪いけどさ!ストーリーに投稿するか!?普通!
俺は一気に仕事をしに行く気がなくなってしまった。
まぁ…涼太が喜んでくれたならいっか…
〜fin〜
コメント
1件
投稿が遅れてしまい申し訳ございません💦 リアルで忙しくてなかなか投稿できませんでした… これからもなかなか投稿できない日が続くと思いますが,見つけた方はコメント,いいねしてくださると幸いです💕🍀