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いつもの事ながらミチルは
原稿と睨めっこしていた。
「先生が案を出せるように洋菓子を買ってきました。」
「おお!!」興味津々に
箱を開けた。
「すっかり編集者内では原稿と睨めっこをする作家として定着しますよ。」
「うる〇☆△。」悟はミチルが食べながら喋るのを見て苦笑した。
「先生食べ終えてから喋って下さい。」
「つくづくお前には感謝してるよ。」
「ホントにいつも僕に頼るんだから。」そう言いながらもにやけていた。
「閃いたぞ!」
「先生やっと降りたんですね。」
ミチルは原稿にぎっしりと物語を書き留めた。
真剣な表情を愛しそうな目で悟は見つめていた。
「なぁ…。」ミチルの気弱な声に嫌な予感と淡い期待がせめぎ合う。
「何でしょう?」
「僕はこうぶわーと恋模様を書きたいんだ。」ざっくりとした説明に首を傾げたが
「洋菓子のように甘い感じにしたらいいんじゃないんですか。」と自分の気持ちに気づいて欲しいと言わんばかりの声で提案した。
「それじゃ物足りないんだ。」
「恋愛は安定も大事ですよ。」
ミチルはニヤリと笑い
「さてはお前好きな人が居るんだろ?」と冷やかした。
「何で僕の気持ちに気づいてくれないんですか?」悟はついつい口を滑らした。
「すまん。」きょとんとした顔で一言発した。
「先生今夜だけでも良い僕の気持ち受け止め下さい。」
「お前どうした急に。」
一気に雰囲気が気まずくなった。
「今のは忘れてください。」
「良くわかんねぇけど何かあったのか?」悟はずっこけた。
「先生…。」
「何だ?何でも言える仲だろ。」
悟は息を吸って「先生のおっぱいに包まれたいです。」ととんでもない事を言ってしまった。
「お前…。」
「ホントにすみません!もしたら作品に活かせるかも…。」
ミチルはわなわなと震えて
「お前何だよそれ。」と笑った。
「先生好きです。」悟はミチルに抱きついて押し倒した。
「悟嬉しいが僕はお前を編集者として…。」
悟は雄の顔になり
「それじゃ物足りない。」と呟いた。
4話へ続く