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時間は未定ですが、今日中にもう1作品あげます!! 昨日投稿出来なくてごめんね🥲🥲
※注意書きは1話にて
伊丹空港内でおすすめのおしゃれなカフェ的なお店があったら教えてください🙌🏻
いつもあそこで551しか寄って行かないから知らなくて👉🏻👈🏻
青「あー、疲れたよぉぉぉ…」
「はいはい、お疲れさん笑」
青「───先輩は冷たいの!!泣」
「ええからええから笑」
青「よくなぁいッ!!」
いつも通り残業をして、超仲の良い上司と帰路につく。
……名前は知らない。
何故なのかは分からないが、俺は人の名前を認識出来ないらしい。
名前を聞こうとすると、雑音が入り込んで聞き取れない。
だが、自分が相手の名前を呼ぼうとすると、知らないはずなのに口が勝手に動く。
でも自分でその名前は認識できないので、自分が何を口に出しているのかは全く分からない。
自分の口を鏡で見てなんとか理解しようとした事もあるが、どうやら俺は、相手の人が目の前にいないと名前を口に出せないらしい。
なんとも不便で、有り得ないことなのだろう。
その反面、人の名前を覚えずとも会話出来る点は嬉しいが。
青「───先輩、これからご飯とか、」
「お!ええなぁ…でも俺今日朝から仕込みしてきてんな…笑」
青「え!夜ご飯の!?流石や…」
「そうそう笑……あ、良かったら一緒に食うか?」
青「ほんまに?…行ってもええの?」
「ええよおいでw」
青「あは、嬉し…」
一応、上下関係はある為「先輩」呼びするようにはしているが、それ以外はタメ口を叩いているから意味を成していない気もする。
「…おにーちゃんたち、ここどこか知ってる? 」
青「ん?」
ふと話しかけてきた俺よりも小さい男の子。
珍しい桃色の髪に、同じ色の瞳の少年。
「君、迷ったん?名前は?」
迷子、か。
前の環境から離れられる、都合のいいものだよなと最低なことが頭をよぎったが、そんな事を考える間もなく……
「…俺ね、ないこっていうの。」
青「……え」
今、俺にとってはありえない事が起こった。
名前が、聞こえた、?
「あー…それ結構離れてるなぁ、」
桃「…」
「とりあえず…まろ、一旦署戻るで」
青「えぁ、うんっ 」
“ないこくん”を連れて、先程出てきた扉をくぐる。
手続きは先輩がしてくれて、その間に”ないこくん”のお守りをすることになった。
青「…ないこくん、あのね」
桃「…ぅん?」
青「…俺、いふ。…違うな、まろ。まろって言うの」
その瞬間、ないこくんの目が大きく開かれた
桃「…ほんとに?」
桃「ほんとに、いふまろ?」
大きく開いた瞳から、涙がこぼれ落ちる。
青「えっ、どうしたの!?寂しくなっちゃった!?」
桃「ま、ろ…っ、まろだぁ…っ泣」
青「えーっと、…俺、君と会ったことあったっけ…ごめんね、笑」
急に泣き始めて、抱きつかれて。
俺の言葉に、その小さな背中がピクリと震える。
桃「…そっか」
そういえば、
人の温もりを感じたのは、いつぶりだろう
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
どうやら手続きはまだまだかかるようで、俺はないこくんと少し散歩してくることにした。
青「…最後に、まろの好きなとこ、着いてきてくれる?」
色々と回って、先輩からの連絡が来た頃。
俺はないこくんにそう話しかけた
桃「いーよっ、まろに着いてく!」
随分と気に入られたみたいで。
これから行く場所は、先輩には伝えてある。
今から20分後に来るように、と。
青「…俺な、ほんまは今日、ここから飛ぼう思っててんよ〜?」
出来るだけ明るく、そう言って見せた。
下を覗き込んで、その後に悲痛に顔を歪めて俺の方を見る。
まだ小さな子供に、こんなの見せてしまうなんて
桃「まろ、…死んじゃやだ、…」
青「…ここから、動いちゃあかんよ?」
そっとないこくんの手を離して、絶対動かないように言い聞かせる。
俺は、ないこくんから離れて縁に立つ。
桃「やめてっ、こんな高い所から落ちたら…っ」
君と俺はただの他人なのに、ここまで本気になってくれるんだ
桃「今度こそまろと生きたいよ、…っ」
青「…ごめんな、…先輩と、ちゃんと帰るんやで?笑」
君は、本当に優しい人なんだね
3廻目
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