赤い血が地面に垂れていく
今日は日記も書けなそうだ
「!?なぜ庇う !!」
tn「なんでか ? そんなん決まっとるやろ」
そう大きく声を張って言う
母さんは悲しそうな目でこちらを見てくる
「ごめん」
口の形でそう伝えると
「ありがとう」
と返ってくる
自分も分かっていたことだが 、 母さんも分かっていたらしい
俺はここで死ぬって
ごめんな皆
「そいつごと殺せ !!」
「はやく殺して !!」
村人からはそんな声が聞こえる
tn「少年 、 茶色の屋根の家の人が庇ってくれるから 、 暫くはそこで暮らしとき」
と耳元で囁いて 、 少年を抱いて逃げる
tn「母さん 、 この子をよろしく」
『でも …』
tn「えぇよ 、 大丈夫 。」
「俺を信じて」
と言って俺は大きく開けた広場に向かった
戦うのは意味が無いだろう
「”呪い”が帰ってきたぞ ッ!!」
村人は驚いて「殺せ !」や「気分が悪い」などとほざいていた
tn「殺すんやったら殺せ」
「赤色は呪いじゃない」
その言葉と共に 、 腰に着けていた粛清剣を地面へ落とした
「早く殺して !!」
「わかってるよ !!」
屈強な男は俺に向かって斧を落とした
ピシャリ
その音と共に赤く染った血が地面に流れていた
「失礼致します」
そう言って幹部専用の談話室へと入ってきた兵士
なんだなんだと幹部は騒ぎ立てる
「こちら 、 T国からの御手紙です」
綺麗に閉じられた一枚の手紙
談話室にいる幹部の一人 、 rbが読み上げる
rb「え ー っ と ?宛先は … tnの母 ?」
「なんでわざわざ …」
sha「え ー ?はやく読んでや !」
rb「はいはい、 え ー」
Wrwr国の皆様へ
急な手紙をお許し下さい
いつもtnがお世話になっておりました
「なんで過去形なん ?」
「知らんがな 。 続き読むぞ ー」
この手紙が皆様のお手元へ届く3日前 、 tnは死にました
「は … ッ ?」
「嘘だよな …」
rbは呼吸を整え 、 続きを読む
理由は 、 tnと同じ様な男の子がいて 、 その子を庇ったからです
これだけじゃ分からないと思います
なぜ庇っただけで死んだか 。 それはお仲間様にお聞きください
今までtnと仲良くして下さり 、 ありがとうございました
tn母より
ところどころ滲んでいる手紙を 、 rbは総統室へ持っていった
rb「失礼します」
gr「む ?どうしたrb」
rb「これ 、 他の奴らは読んだから 。」
「grにも読んでほしいなって」
総統室の机に手紙を置き 、 rbは部屋を出た
grは不思議に思いながらその手紙を読んだ
読み終わり 、 会議室に幹部を集めた
もちろん全員強制で
泣いている者もいれば 、 ただ何もない机を見つめる者もいる
gr「このことについて 、 知っている者はいないか ?」
いつもより低く 、 重く 、 哀しそうな声で語りかけてくる
その中 、 一人が手を挙げる
sn「話すよ 。tnのこと」
いつもより真剣な顔で彼の方を向いた
sn「tnはね 、 目が赤色なんだ」
「嘘やろ …」
「赤色 … ?」
幹部達がざわざわと騒ぎ出す
sn「正直 、 赤色は呪いじゃないと思う」
「俺はそう思っている 。 絶対に」
会議室には沈黙が流れる
gr「すまん 。席を外す」
いきなり立ち上がり 、 会議室を出ていった総統に 、
幹部達は目を見開いていた
gr「ごめんな 。tn氏」
数年後
W国の近くの大きな山
そこには 、 赤色のリコリスと4本のカーネーション
そして赤いマフラーが添えられたお墓がたてられていた
コメント
13件
涙腺崩壊顔面土砂崩れなりそう。゚(゚´Д`゚)゚。 最高すぎるだろ!!
バトエンだぁ… tn優しすぎだろ……() ほうほう,BADEND1か…もしかしたらBADEND2がある……!?あれ何故かBADEND2の内容が何となく分かってしまった,何故だ……!! 神作をありがとうおかげで眠気が覚めたよ☆ ハピエンも待ってるぜ☆
死んじゃった… 涙腺がぁ… 次はハピエンか…? …あれ、BADEND1…?? とりまハピエン待ってるぜ☆