この作品はいかがでしたか?
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「 … で 、 何者なんですか 」
あれから 数分後 。
クーラー を 少し弱めた 正午の 美術室で 、 独り言を 呟いていた 。
… 否 。 実際には
“ 独りで 、 会話していた ”
『 だから 言ってるジャン 。 幽霊 』
「 んな こと言っても 信じられないんですけど 」
『 え〜? だって 俺 浮けるよ 〜 ? 』
「 !?!? 」
『 はは 、 めちゃ びっくりしてる 』
銀髪の少年は 、 金色の瞳を細めて 笑った 。
彼の手足は 所々 透けていて 、 後ろの紙の山が 見える 。
『 俺 、 文字の 文 って かいて 文 ! 』
「 … 葉月 です 」
『 ん 、 葉月ね 』
机の 上に 胡座をかいて 座っている、 この目の前にいる 人物は
聞くところによると 、 “ 幽霊 ” なのだとか 。
… 正直言って 信じれてはいない 。
だけど 、この状況を理解するには それが最も適切な答えだった 。
『 んで 、 葉月は 何悩んでたのさ ? 』
美術室に 飾られている 写真が気になるのか 、 キョロキョロと
周りを 見渡しながら 彼は言った 。
「 … コンクールに 出す 絵の内容を決めれてなくて 」
『 絵 ? 』
「 9月には 提出しなきゃならないのに … 」
『 ふ〜ん … じゃあさ 』
『 俺のこと描いてよ 』
「 … え ? 」
コメント
7件
うわあああ!展開の仕方上手すぎ! ちょっとした青春ぽいの大好き(*^ω^*)
葉月と結月名前似ててうれし!!✨ どうやって描くのか楽しみだな!
今回もめちゃくちゃ良かったぜ!!!! あー…文くんって言うんだね!! そして、語り手は葉月ちゃん って言うんだね!! ってか、幽霊を描くのは厳しくないか…? でも面倒くさい… 少し透明にしないとだし…(?)