テラーノベル
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この世の中は、数え切れないくらいの悲劇で溢れている。
誰かが、誰かのせいで死ぬ。
自然の脅威は、人々を襲う。
もちろん俺も、その“悲劇”を経験したことがある。
それでも、悲劇とは無縁で生きている者もいるわけで。
“彼”もその1人だった。
お人好しで、ちょっと抜けていて。
生徒たちからも友人からも案外(失礼かな)、慕われていて。
仲のいい人たちに囲まれて、毎日笑顔で……──。
何よりも愛おしいと思ったし、守ってあげたいと思った。
……いや、思って“いる”。
“僕ら「神様」が守るべき相手”としてではなく、1人の友人として。君の隣に立つ者として。
でも。
君をもし悲劇が襲ったら、君の笑顔はきっと───。
そんなことが起こらないように。
君に誓おう。
ルールなんて、君のために何度でも破ってあげる。
どんな罰だって、どんな地獄だって、受け入れて。
ずっとずっと、守ってあげるからね。
ありとあらゆる悲劇から、君を。
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