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コメント
3件
ドジっ子💙かあいすぎる😭😭
えも。

🖤💙*〜恋しいValentine〜
朝、家のチャイムが鳴り、モニターを確認すれば宅配便
珍しく海外からの荷物で、何か頼んでたっけ?と運送状の名前を確認すれば
To:Shota Watanabe
From:Ren Meguro
とある
連絡は毎日来てたけど荷物が届くなんて聞いてない
慌てて開封すれば、メッセージカードと小さなジュエリーボックスが出てきた
“Happy Valentine. I’m happy to have you in my life. With love, always.”
「英語なんて分かんねぇし……」
そう言いつつも、シンプルな単語で構成されたメッセージの意味は、なんとなくならわかる
蓮らしい流れるような、でも力強く書かれたloveの文字を指でなぞる
メッセージカードの他に1枚便箋が入っている
“ハッピーバレンタイン、翔太くん
日本では女の子がチョコを渡すのが定番だけど、欧米ではメッセージカードとプレゼントを男側から渡すのが定番なんだって
本当は薔薇の花束を渡したいところなんだけど、難しいからジュエリーを送るね
気に入ってくれたら嬉しいな
愛を込めて 蓮より”
同封されたプレゼントの箱を開ければ、シンプルなシルバーのピアスが片耳だけ入っていた
少し幅広のフープピアス
マットな質感で見えづらいが、よく見ると内側に何か彫ってある
「アール…トゥー……エス……」
R to S With Love
「わ………」
メッセージといいピアスといい、愛が盛りだくさんだ
きゅうっと会いたい気持ちが高まる
「れん………」
思わず名前を呟く
声が聞きたくなったけど向こうはまだ夕方だから撮影中かもしれない
ピアスをつけて、写真を撮って送った
なんて送るか迷って、メッセージを打ったり消したりする
ふいに着信画面になって思わず応答ボタンを押してしまった
「えっ?!ぅわぁ!押しちゃった!」
「………しょっぴー?」
「あっ、めっ、めめ、もっ、もしもし」
「うん、ふふ、大丈夫?」
「うっ、うん!メッセージ打ってて、電話くるなんて思ってなかったから……びっくりして」
「ふふ、そっか………………付けてくれたんだね、ピアス」
穏やかな蓮の声に焦った気持ちが落ち着く
「ん……嬉しかった、ありがと」
「よく見せて?ビデオにできる?」
「ん……」
ビデオ通話に切り替える
穏やかな笑顔が映し出される
「よく似合ってるね、思った通りだ」
「……めめも、それ」
「うん、俺のはイヤリングにしてもらった。半分こだよ」
「………はんぶんこ」
「そうだよ、ふふ」
嬉しくて、恋しい気持ちが溢れる
「あのさ」
「うん?」
「ちょうど、声、聞きたいなって、思ってた」
「ふふふ、そっか」
「大事にするね」
「うん」
頑張るって決めて離れたけど、蓮はこうして遠くからでも変わらず愛を伝えてくれる
顔を見たり声を聞いたりするたびに恋しさで胸がいっぱいになる
涙が出てきそうになって、慌てて気を引き締める
「ありがとね、元気出た。……俺そろそろ準備しなきゃだ」
「今日も頑張ってね」
「うん、頑張る。めめもお疲れ様」
「ありがとう。また連絡するね」
「うん、じゃあ」
「じゃあね」
電話を切ると、いってらっしゃいのスタンプが送られてきた
それにいってきますと返して準備を始める
鏡の前に立ち、ピアスをつけた自分の顔をじっと見つめる
よしっ!と気合を入れて玄関の扉を開けた