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いわあべのやり取りがリアルに想像できてきゅんきゅんしました🥹💓ありがとうございます!
ゆり組はどうなったんだろ?
いわあべいいなぁー💛💚💛💚 だてさま面白すぎる😏
❤️「阿部、緊張してる?」
息がかかる距離で舘さんの吸い込まれるような瞳に見つめられると、胸がどきどきした。
一歩踏み出せば、そこは天国か、地獄か。
勢いでここまで来てしまったものの、後悔がないと言えば噓になる。
次に照に会った時、俺は普通にしていられるのだろうか。
枕元の携帯が、鳴った。
わざとサイレントにしなかったのは俺の未練だ。
照に止めてもらいたい。
❤️「もしもし」
💚「え?そっち?」
舘さんが指を口にあてる。
鳴った携帯は、俺のじゃなく、舘さんのものだった。
❤️「うん。え?今?うん…」
舘さんは明らかに慌てた様子で、バスローブを脱ぎ始めた。
鍛えられた肉体が露わになる。下も何もつけていないから丸見えだ。
え?え?するの?電話しながら???
慌てて目を瞑った俺の横を舘さんがすり抜けて行く。
不思議に思って目を開けた。
❤️「わかった。やめて、絶対にそれ以上はだめ。浮気とか俺絶対許さないから」
そして、舘さんは電話を切り、着ていた服を次々に回収すると、素早く身に着け始めた。
💚「……何があったの?」
❤️「翔太が目黒の家にいる」
それだけ言うと、舘さんは大慌てでホテルの部屋を飛び出して行った。
💚「…なんだよ」
余裕ぶっていた舘さんも、恋人に浮気されるのは嫌なのか。
そしてはた、と気づく。
俺もおんなじだ。
気持ちがないのに、照を裏切ろうとした。
しかも照の場合は裏切ったわけでもないのに、俺が勝手に妄想して、キレて、それで…。
しばらくして、俺は旅先の照に電話を掛けた。
💛「もしもし」
少し眠そうな照の声。
💚「照」
💛「ん?どうした?あ、今日電話してなかったな。悪い、携帯持って寝てたわ」
💚「……うん」
💛「阿部に見せたい景色とか食べさせたいものとかあったよ」
💚「うん」
💛「次は、一緒に来ような」
💚「うん……あの、ふっかは?」
💛「部屋は別々だよ。もう寝てんじゃない?」
💚「そっか。ごめんな」
💛「何が?」
💚「照のこと好きだから、嫌だって最初からちゃんと言えばよかった」
💛「………」
電話口で照が黙ってしまった。慌てて言葉を繋げようとしたら、照が言った。
💛「俺こそごめん。阿部に好かれてると思って調子乗ってた」
💚「照」
💛「好きだよ。ここに阿部がいないのが寂しい」
💚「………」
電話を切った後、バカな俺は泣いた。
💙「阿部ちゃん、何このお菓子の山」
💚「俺からの気持ちです」
翔太の前にグミを始めとしたおやつの山を築いたのは俺。あの夜、翔太に邪魔されなかったらきっと俺はバカなことをしていたから。
💙「ふーん?ま、なんだかわかんねぇけど、ありがたくもらっとくわ」
そう言って、袋からグミを取り出してもぐもぐ食べる翔太を見ていると、照がやって来た。
💛「翔太。阿部のこと好きになるなよ?」
💙「は?」
💛「阿部は可愛いし、優しいからな。俺は気が気じゃない」
💚「ちょっと、照…」
夢でも見ているんだろうか。照のいきなりのデレた発言に、俺の心臓は爆発寸前だ。
視界の隅にウインクしてる舘さん入って来たけど、全然まったくちっともかっこよくないし、浮気癖直せよとしか思わない。
ま、俺に言えた筋合いじゃないけど。
💙「そうだよ。阿部ちゃん可愛いよ。気づくのおせぇよ」
翔太はこともなげに言う。
そして、いくつかお菓子を持って、めめの方へと走って行った。舘さんが動揺した顔で見送る。
まだ問題は継続中らしい。恋多き翔太は、今日も健在だ。
💚「なんで急にあんなこと」
💛「いや?前から思ってはいたけど、言葉にしてなかったなと思って」
💚「……」
💛「これからはどんどん言うようにするから。阿部、嬉しそうだし」
💚「お手柔らかにお願いします…」
俺は、照のくしゃっとした笑顔を直視できずに、わしゃわしゃと頭を撫でられて、ただ赤くなって俯いていることしかできなかった。
その後はふっかが持ってきたお土産をメンバー全員でありがたくいただいた。
おわり。