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「お前はどうしていつもこうなんだ。役立たずと言われても仕方がないな。」
「…申し訳ありません、お父様、」
婚約破棄を言い渡されてから1ヶ月、
書類が屋敷に届いて家族全員に呆れられてしまった。
「リズ、お前みたいな役立たずはこの家にいらない。お前はギアスト家の次男に嫁がせる事にした。悪い噂しかないが、ギアスト家は有名な家門だから少しはこの家の役に立てるだろうな。明日には出発できるように荷物をまとめておけ。」
ギアスト家はここから馬車で言っ行ったとしても
1週間はかかる場所に住んでる。
明日までに荷物をまとめるなんて。
…私が役立たずだから、
早く出ていかないと。
「わかりました。」
私の名前が呼ばれる時、
良いことなんて言われたことがない。
だから、私はこの名前が嫌いなの、