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だてさま優しすぎて惚れる 🤦 💗 .
リビングに柔らかなアロマの香りが漂っていた。
湯たんぽを抱えて、毛布にくるまる私の横に、
静かに湯 気の立つマグカップが置かれる。
「生姜の紅茶。少しでも温まるようにって」
低くて落ち着いた声。
ソファの向こうで、宮舘涼太がそっと微笑んだ。
部屋の明かりはいつもより少し暗めで、
カーテン越しの光が優しい。
「無理しなくていいからね」
「……うん。ありがとう」
マグを持ち上げると、
指先から少しずつ温もりが伝わる。
そんな私の仕草を見て、彼がふっと目を細めた。
「こういう時くらい、ちゃんと甘えて?」
その言葉に胸がじんわりして、何も言えなくなる。
少し照れながらも、彼の腕に体を預けた。
「ん、いい子」
彼の手が髪を撫でる。
ゆっくりと、何度も。
そのリズムが心地よくて、
痛みも少しずつ和らいでいく気がした。
「いつも頑張ってるの、ちゃんと見てるよ」
「……そう言われたら、泣きそうになる」
「泣いてもいいよ。俺の服、貸してあげる」
彼らしい冗談まじりの優しさに、笑ってしまう。
気づけば紅茶の香りと彼のぬくもりの中で、
世界が少し穏やかに見えた。
「ねぇ、涼太」
「ん?」
「こういう日、隣にいてくれるの嬉しい」
彼は何も言わず、そっと頬に唇を落とした。
「当たり前でしょ。俺、君の恋人だから」
心臓の音がやけに近く感じて、
静かな午後に、小さな幸せが溶けていった。