🧡💙〜溺れる〜
「しょっぴー、おいでや」
「ん?………わ」
グイッと腰に手を回して引き寄せられ、身長の割に長い腕にぎゅっと抱き込まれる
「なに、急に」
「んー?なんとなく、こうして欲しいんかなって思ってん」
「………………なんで」
「ふふ、なんでやろうなぁ、自分でもようわからんけど、しょっぴー専用センサーついとるんかも」
「………………なんだそれ」
体格的にも身長的にもそんなに大きく変わらないはずなのに、康二に抱きしめられると、なぜか俺の体はすっぽりと収まってしまう
2人でユニットを組んだ時の写真を見ても、康二の横にいる自分がやけに華奢で小さく見えるなと思った
みんなといる時よりも、静かで穏やかでゆっくりと話す落ち着いた康二の声は、耳馴染みがいい
だから康二の腕の中は、どうしようもなく居心地が良くって、抜け出せない沼のようで
「しょっぴー、翔太くん、好きやで」
「うん」
大きな手に後頭部を包まれてキスをされれば、逃げ場がなくって
ちょっと強引で、でもゆっくりと柔らかいキスは、気持ちよくって
「大好きやで」
「きれいや」
「かわえーな」
合間に囁かれる甘いハスキーボイスが、俺の照れ隠しや強がりなんて簡単に取っ払っていく
つい、自分から口を薄く開けてしまって、入り込んでくる熱い舌にされるがままに翻弄されていく
「ん、ん、ぁん、こ、じ」
「ん?」
「こーじ、んぁ、す、き」
「おれも、すきやで」
「す、き、すき、こ、じ」
「ん、すき」
また今日も俺は、こーじのキスに溺れてしまう
コメント
2件
