・・・
私達は自動販売機の前までやって来た。
りゆ「えーと、何買う?」
よしと「、、ホットココア美味そう!寒いし。 俺はこれにする。」
りゆ「….じゃ、私もココアにしよっかな〜、他に良いのあんまりないし。」
「お金、私が払うわ。」
よしと「いや、自分のは自分で払うよ?大丈夫! でもありがとう(払ってもらうのは失礼だよな。)」
りゆ「そう?分かった(遠慮するよね..)」
ホットココアを買って―
りゆ「そしたら飲もっか。ベンチ座って飲も!」
よしと「うん。」
よしと「ズズズ… うまっ!染みるわ〜」
りゆ「うんうん――最高!」
チャリンッ!
私は音がした方をチラッと見た。そこには、自転車に乗ったクラスメートがいた。
りゆ「あれ、吉崎さんだ。(家、この近くじゃないのに…どうしたんだろ?)」
吉崎「……! あ!高見さん!」
よしと「……?」
りゆ「吉崎さん!どうしたの?家遠いのに。」
吉崎「私、、高見さんに伝えてほしいことがあるって言われて、、 伝えに来たの。」
よしと「何ですか…?」
吉崎「あのね…..」
吉崎さんが伝えたいことは、こんなことだった。
よしと が転校してきた日と「同じ日」に転校してきた人がいて、その人が「高見さんを呼んでほしい」と言ったというのだ。
よしと「俺、そんな人知りませんよ?」
吉崎「でも、どうしてもって言ってるらしいの。だから――」
りゆ「その人、私も知らないけど、何年生の人?1年生じゃないよね…?」
吉崎「2年生だって。 高見さん、お兄ちゃんとかいるのかな?その人かも。」
よしと「いません。妹しか…」
りゆ「(よしと くん、妹いるんだ..!知らなかった!)」
吉崎「でも、呼んでるらしいから…明日の放課後、校舎裏のところに行ってほしいんだって。良いかな?、、」
よしと「はい…..」
吉崎さんが帰って――
よしと「りゆ、どうしよ?誰か知らない人のとこ行くって、大丈夫なんかな…?」
りゆ「うーん…でも、伝えたいことがあるってことだからさ。同じ高校生だし、大丈夫でしょ!」
「(でも、わざわざ吉崎さんに言ってまで…深刻な問題でもあるのかな、、?)」
よしと「うん、だよな。じゃ、明日は一緒に帰れないな、、でももう遅いし、帰ろ。」
りゆ「うん!バイバイ〜」
よしと「バイバイ!」