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仁人side
とうとうこの日がやってきた。
約束していた遊ぶ日だ。
あっちはどうも思ってないんだろうけど
2人で遊びに行くだなんて何十年ぶりか
だからめっちゃ緊張する…
仁人「はぁ…緊張しすぎて30分前に
着いちゃったんだけど、」
「居ないよなぁ…」
きょろきょろしていると、
不意に「おーい」と声をかけられた。
仁人「あっ勇」
モブ「ねぇねぇにいちゃん」
仁人「えっ…」
モブ「俺らといい事しない?笑」
モブ「楽しいよぉー?」
仁人「いや、えっと、その」
「人を待ってるので…」
モブ「大丈夫だって!」
「俺らと遊んだ方が絶対楽しいよ笑」
仁人「え、あの…」
ガシッ
仁人「ヒッ…」
モブ「まぁまぁ笑」
「大丈夫大丈夫!」
仁人「あ、ああ…だ、誰か」
辺りを見回しても誰も見向きもしていない。
俺を、ましてや見ず知らずの男を
助ける気になどならないのだろう。
仁人「うっ…」
???「おい」
モブ「ん?」
???「何してんだよ」
「俺のツレに」
仁人「は、勇斗くん…」
モブ「あー?なんだこいつ」
「やっちまうか?」
勇斗「やられちまうのはお前らだろ」
ギリギリッ
モブ「な、なんだよこいつ…」
「力強すぎだろ…!!」
モブ「おい!!もう帰ろうぜ!!」
モブ「覚えとけよお前ら!!!!」
勇斗「逃げるんだったら
最初からやんなっつーの」
(来るのが遅かった…)
(まさか吉田がナンパされるなんて…)
「大丈夫だっ…」
仁人「うっ…うう…」
勇斗「!?」
「えちょ、え、え!?」
「え、待て待て待て待て」
「な、どどういう?」
仁人「助けてくれてありがとう…」
「怖かった…」
勇斗くんが来てくれた安堵で
思いっきり腰が抜けてしまった。
力も入らないまま
俺は地面に座り込んだ。
勇斗「あっ…」
《助けてくれてありが、とう…ヒック…》
仁人《「ごめんね」》
(・・・やっぱり、こんな偶然…)
(吉田は、しーちゃんなのか…?)
仁人「勇斗くん?」
勇斗「あっごめんごめん」
「はい、手」
勇斗くんは自分の左手を出して
俺が掴まりやすいようにしてくれた。
仁人「ありがとう…」
「・・・待って思い出したらちょっと
恥ずかしくなってきちゃった」
勇斗「無事で良かったよ」
「しーちゃんが」
仁人「えっ…」
なんで、その名で…
まさか思い出し
勇斗「あっごめんごめん笑」
「なんか昔よく遊んでた子に似ててさ」
仁人「あー…なるほどね」
「そっかそっか…」
勇斗「?」
仁人「・・・その子の話、さ、
行きながら聞いてもいい?」
勇斗「まぁいいけど」
仁人「ありがと」
そこから俺は行きつけのカメラ屋さんに
向かって歩きながら勇斗くんの話を聞いた。
勇斗「その子とは、俺が母さんとはぐれて
泣いてる時に初めて会ったんだ」
「ずーっと泣いてた俺を慰めてくれてさ」
「その子かしーちゃんって言うんだ」
仁人「・・・うん」
勇斗「隣町の子だったんだけど、
そこからよく遊ぶようになったんだよ」
「幼稚園卒業してからは、
あんま遊ばなくなってたけど」
仁人「そうなんだ」
勇斗「そしたら小学校に上がった時かな」
「その子が俺の小学校に転校してきて」
「めっちゃ嬉しくて笑」
仁人「・・・好きだったの?」
勇斗「まーそりゃあんな
可愛くて優しい女の子」
「好きにならないわけないよなぁ」
仁人「”可愛いくて優しい女の、子”…」
勇斗「でまあ、他の男子に取られないよう
小学校低学年はいつもぴったり
過ごしてたわけなんだけど」
仁人「・・・」
勇斗「その子、2年の始めあたりに
また転校しちゃってさ…」
仁人「へぇ…」
勇斗「お父さんかお母さんの都合って
聞かされてたけど、俺、
めっっちゃくちゃ悲しくて」
仁人「好きなこと再会できたのにね」
勇斗「そうそう」
「で、そしたらさあの子が転校する前に、
クラスの男子の中であの子が本当は
男なんじゃないのかっていうことが
噂になったんだよな」
仁人「えっ…」
(勇斗くん、まさか知ってたのか…?)
俺が転校した理由は親の都合ではない。
本当は、勇斗くんが言うように
男だということがバレかけたからだ。
もちろん学校側はその事実を知った上で、
個性。として扱ったが。
あの頃俺は、男みたいな格好がするのが
嫌で、女の子みたいに可愛くなりたかった。
母も娘に自分の作った服などを着せるのが
夢だったらしく、快く承諾してくれた。
でも、成長というのは末恐ろしい。
声が低くなっていったり、
体つきが変わっていったり。
成長と変化に恐怖して生きるようになった。
俺にはそれが、認められなかった。
・・・認めたく、なかった。
鏡を見てえずいたり、
家の全身鏡を割ったりもした。
親はそんな俺を見るのが辛かったのだろう。
新しい場所に転校させ、髪を切り、
母の服を捨て、
男用のものを身につけさせた。
黒く淀んだ忌々しい袋の中に
可愛いくて、大切な、桃色や純白の
ドレスが棄てられているのを眺めるのが
俺の…日課だった。
𝐞𝐧𝐝☕︎︎𓂃 𓅇
変なとこできる&文字数多めでごめんね!!
このままいくと長すぎたから…
コメント
7件
更新ありがとうございます! はやとくんの助け方がかっこよすぎます✨ 仁人くんの過去が、、、

女の子に間違えるほど可愛いってことかと思ってたらまさかの展開😳 ̖́-︎ えっえっ⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️ 続き気になってます

思ってない展開で…目をかっぴらいてます…言葉にならない… 気になる、続き、気になる…
ゆゆ

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