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ーはぁっ…はぁっ…やめっ…やめって…
わたしが7歳だった頃、わたしは虐待を受けていた
「チッ…お前見てるとイライラすんだよ…いいから黙って言うこと聞けよ…っ!」
お母さんは病死して、わたしには弟がいた
だから暴力は全部わたしが耐えていた
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「ね…ねぇちゃん!だ、大丈夫か…?」
『う、うん…大丈夫…』
父による虐待が終わるとよく弟はわたしの方に駆け寄って治療をしてくれた
そして、父が夜な夜なお酒を買いに外を出ていいた
その日の夜は蒸し暑くてわたし達はイライラしていたー
そして
「ふふっ…可愛らしい女子じゃねぇ…」
「おい…あまり遊ぶなよ…」
「分かっておる…」
ある謎の化け物が家に入っていた
『…え…』
「ふふっ…その怯え顔…やはり可愛らしい…あの御方も喜ぶことだろう…」
「あの御方がこんな小娘共を気に入りるなどなかろうが」
「そうかねぇ…?」
その化け物達はゾッとする会話をしていた
『だっ…だれ…ですか…?』
「ふふっ…」
そして女の子みたいな化け物は手を振りあげた
そしてー
「ぐぅぅぁっ!」
『真守っ!』
近くで寝ていた真守の腕が弾け飛んだ
『ひっ…ひゃぁっ!』
「うるせぇ…百鬼…さっさと黙らせろ…」
「そんなこと…分かっておる」
そしてまたその化け物は腕を振りあげた
『真守っ…!』
「ぐぅぅ…っぁぁぁぁ…っいたいっ…いたいよぉ…っ」
『…っ真守っ!』
真守は腕を抑えながらもがいていた
「…そっちの男子はあまり可愛らしくない…みすぼらしいな…」
「だからさっさと殺せと言ってるだろう!百鬼!」
『…っ!真守!』
「ねぇちゃん…っぅぅぅ…」
真守はずっともがき泣いていた
当時のわたしはー何も出来なかった
「次でおしまいじゃ…」
『…っ!逃げてっ真守!』
わたしは怯えながらも真守を立たせて玄関の方へ背中を押した
「いっ…」
「獲物が自分からくると勝手がいいな…」
真守の方へ鬼はすぐ移動した
『あっ…!真守っ』
わたしは弟の名前を呼ぶことしか出来なかった
「じゃあ…私は女子を相手にするとしましょうかね…ふふっ…美味しそうな女子だ…」
女の子のような化け物はわたしの方に少しずつ近づいてきた
『やめっ…やめてっ!こな…こないでよっ!』
わたしは今出せる大きな声でその化け物に叫んだ
「ふぅん…かなり威勢のいい女子だねぇ…」
だけどそれは化け物には効かなかった
『…っ!真守っ!にげ…』
真守の方に振り向くと真守は…
「かなり美味しい…肉はみすぼらしくはないな…」
その化け物に食べれていた
『…え…』
そして、わたしの中で何かがプツンと切れた気がした
『まも…真守…真守…っ!』
わたしはすぐさま真守の方…化け物がいる方に走りだした
「…なんだお前」
『…っぅっぅぅぅぅ…』
そして男の子みたいな化け物は腕を振り落とし…わたしの視界が真っ暗になった
『…んぅ?』
気がつくとわたしはお布団の上にいた
「…あら、目が覚めたのですね…大丈夫ですか?」
『あっ…え…』
声がした方に振り向くと綺麗な女の人が立っていた
「貴方は鬼に襲われて意識を飛ばしていたんですよ」
『…え?』
「…まだ分かりませんよね、しばらくは寝た方がいいですよ。…よく頑張りましたね」
その女の人は優しく微笑んだ
わたしはその一言に涙を流した