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“注意事項”
・二次創作
・ロフマオメイン
・世界滅亡した後の想像のお話
・空想上の化け物出てきます
・死ネタ
・半分(?)獣化します
これらが大丈夫な方はどうぞ!!!
甲斐田視点
あの箱の物を食べてから数十分。見慣れた建物が見えてきた。と同時に不破さんに異変が起きる。
「ッは、ヒュ、…」
自転車に乗ったまま横にガシャンと倒れていく。
「ふわっち!?」
すぐに自転車を停め、不破さんの方へと駆け寄っていく。
「ッヒュ…ヒュ…」
浅い呼吸で胸を抑えながら蹲っている。額には大量の汗が伝っていた。
「ッう”ぁ、ッ…」
もちさんも。急にばたっと倒れる。
「もちさん!?アニキ!?」
「ちょっ、…とマズイかこれ…」
何もどうする事も出来ない。ただ見守ってるだけだった。遂には社長も悶え始める。
「ッ、甲斐田さん、すみません…」
「っえ”!?」
アニキの方を見てみるとしっぽみたいなのが生えてきていた。
「え”!?えぇぇ”ッ!?」
もちさんも、社長も僕を置いて何かと獣特有のものが生え始めた。
「ッぅ”ぐ、ッ…」
アニキはオオカミぽかった。ふわふわでふさふさなしっぽに、白くてピンッ!と張った耳、手首辺りに白い毛が生えてきているのが見えた。
もちさんは猫っぽい。細くて長い紫色に近いしっぽに、小さく紫色の耳、顔には髭みたいなのが生えていてちらっと見えた眼孔は猫特有の鋭い目になっている。
社長はなんだろう?力が強いからゴリラ?なんて思いながら顔を社長に向ける。
違った。犬だ。社長は犬だ。楕円形の垂れている耳に、アニキほどではないがふさふさしているしっぽ。髭も生えていた。
…僕は?僕はなんか無いの?え?ハブ?マジですか???僕も同じような感じで食べ物にありついたりとかしてたよね!?!?
「ッ…っうわなんやこれッ、」
「ん”ん”、ッ…身体が少し軽くなった…?」
「…?なんか至る所に違和感が…」
3人が起き上がり互いの姿を見合わせた。
「「はぁぁぁあ”ッ!?」」
「あぇ、?」
「うわしゃちょー!しっぽフサフサしてますね!」
「いや不破さんも…ではなくて!!なんですかこれ!?」
「え、僕猫、?え、?」
もちさんは混乱、社長は困惑、アニキはマイペース。
「…!なんか聞こえるわ!」
え?なになになに?なんも聞こえないんですけど…
「っ確かに、…甲斐田くんの後ろのビルからだ、!!」
耳をぴくぴく動かしてそう言う。
「ッは、!?」
「甲斐田さん!!そのビルから異様な匂いがします!逃げますよ!!!」
「ッぅえぇぇえ!?」
「おい甲斐田逃げんぞ!!!」
アニキに担がれ、ビルからそそくさと離れていく。社長、もちさんもアニキに着いていくように走っていっている。
突然、大きな爆発音がした。
ガシャーン!!
さっきのビルからだ。なんかドロっとした黒い粘液?みたいなのが建物から出てきていた。
「ッ!!不破くん目の前!」
もちさんがそう叫び、覆い被さるように僕と不破くんを押し倒した。
僕らが通ろうとしていた道は大きな瓦礫が落っこちていた。
「ほら、立ち上がってください!なんか…嫌な予感がします、」
「ッ!なんかビルの隙間という隙間からなんか来てますよ!!」
「ぅ”~…ッ!とにかく走るしかないよな!!」
再度不破さんが僕の事を担ぎ、また走り出す。この街中からえげつない爆発音と共に変な粘液が出てきている。
ひとつ分かった事は安全な所は無い事だ。
_____________
がむしゃらに駆け抜けてきて、気が付けばあの爆破音、謎の粘液はもう無かった。
「はぁっ、はっ、」
「お前重いわ…」
今は安全なことを確認して、飲食店の中で休んでいる。
「というか甲斐田さん、変化無いんですね。私達みたいに。」
「あっ、そーなんですよ!僕もなんかなりたかったんですけど!」
「これなりたいって思うものか?」
「俺は元の体の方がええわ。尻尾重過ぎるし…」
「僕も、ですね。猫耳ってなんか媚びみたいじゃないですか!!」
「私も〜…です。不破さん程ではないんですけど尻尾重いですし…」
案外皆乗り気ではない。なんだよ、僕だけ?こんな複雑な思いしてんの…と溜息が出てくる。
僕もなってそんな気持ちを味わってみたかったなぁ。…なんちゃって。
こんな事思ってでも仕方ないか!切り替えよ…