テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
706
不明ちゃん。
376
38
ノヴァが息を呑んだ。いつも冷静な彼女が、初めて明確な動揺を見せる。
「これは……スターライト!!」
「スター……ライト……?」
《アステリア》が激しく脈動する。
ドクン!!
ドクン!!
ドクン!!
村人たちの想い。
守りたいという願い。
諦めない心。
それらが黄金の粒子となって、空へ昇っていく。
そして――星々が応えた。
夜でもない空に、無数の流星が現れる。
キラキラと輝く星の光が、一本、また一本と結界へ降り注ぐ。
ノヴァが叫ぶ。
「古代記録にしか存在しない現象です!」
「“星の意志”による共鳴増幅――!」
《アステリア》の刀身が黄金に染まる。
同時に、結界全体が巨大化した。
ヒビが修復されていく。
「うぉぉぉぉぉ!!」
僕は立ち上がった。
さっきまでの重さが嘘みたいに消えている。
いや違う。
力が湧いてくる。
村人たちの願いが、僕を支えているんだ。
空の黒い巨腕が再び振り下ろされる。
だが――。
ドゴォォォォォォン!!!!
今度は結界がびくともしない。
黄金の壁が、圧倒的な光で巨腕を押し返す。
黒い手が悲鳴みたいなノイズを発した。
空間そのものが歪む。
ノヴァが高揚した声で叫ぶ。
「押しています!!」
「スターライトによって《ステラ・イージス》が完全覚醒しています!!」
「まだだぁぁぁぁ!!」
僕は《アステリア》を天へ掲げた。
すると、空の星々が一本の巨大な光へ収束していく。
まるで銀河そのものが槍へ変わるみたいに。
ノヴァが震える声で呟く。
「まさか……」
「《ステラ・ジャッジメント》を地上で……!?」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!