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#異類婚姻譚
和泉
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鷹槻れん/鷹槻うなの

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#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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♡オッドアイの理由と、日常に隠された真実
「俺本当は、狐なんだ。」
そう言った夜桜さんに耳を疑う。
今、狐って言った?
うそ…、そうには見えない…。
「shadowのみんなは知ってる。知ってもなおshadowで活動させてくれてる。」
そう言って嬉しそうに笑った夜桜さん。
「このオッドアイもそのせいだ。片方はお母さん、片方はお父さんの目の色と同じ。」
そう言った後、今度は、苦しそうな顔をした夜桜さん。
「今となったらこの目は俺にとって宝物なんだ。」
夜桜さんの奇麗な瞳がキラッと光る。
片目を大切そうに覆った夜桜さんがぽつりぽつりと話し始めた。
「俺は、もともと家族3人(匹)で暮らしていたんだ。だが、俺のお母さんとお父さんは殺された。人間の手によって。」
人間の手に、よって…?
「俺が狐の姿から人間の姿になれるように母と父に習って訓練してる最中だったんだ。銃声が鳴り響いて、一瞬で両親が亡くなった。」
そう言って、頭を抱えた夜桜さん。
「俺達家族は、九尾の一家で、珍しいとされていたんだ。お母さんとお父さんは持って行かれた。」
え…。
「売られたんだろうな。それで、なんの意味もない俺だけが助かった。」
そう言って、うずくまった。
意味のない…そんなわけないよ……きっと、夜桜さんのお父さんもお母さんも夜桜さんが生き残ってくれて嬉しいと思うよ。そう言いたかったのに、胸がぎゅっと痛くなって、声が出ない。
「夢に、見るん、だ。その光景を…何度も何度も。血にまみれた母と父が俺に手を伸ばして何度も大好きって言うシーンも。おかげで夜はろくに眠れない。」
だから、寝るとき唸ってたのかな…。
点と点が繋がっていく。
「もうとっくに壊れてんだよ。俺の心も家族も。後はshadowでただただ働くだけだ。」
そう言って夜桜さんは立ち上がり、そばにあったクッキーの箱を開けた。
「お前も気をつけろよ……。心、壊れねえようにな……。」
そう言って、夜桜さんは自分の胸をドンッと叩いた。
夜桜さんの顔を見て私は、なんでそんなに希望を抱いた瞳で笑うの。と思った。
心が壊れている人はそんな顔するの?と思った。
心が壊れてる人は、そんな一筋の可能性を求めるような顔をするの?と思った。
いや、違う。
まだ……。
まだ、間に合う。
この人の心は、まだ壊れてない。可能性を感じている。
だから、私は最後に一度だけ聞いた。
「貴方の、夜桜さんの、心は、本当に壊れていますか?」
そう聞いたら、夜桜さんの瞳が揺れた。そして、諦めたように笑ったあと、涼しそうな、でもどこか遠い目をして言った。
「はは、嘘は無理か…。こんな風に思うのは人間界に何十年も居たせいだな…。そうだな、俺は確かに、shadowに可能性を感じている。この醜くて汚れた世界を少しでも変えられるこの連中らに。」
そう言って、結局クッキーを食べないまま机に置いた夜桜さんが、もう一度口を開いた。
「母のことも父のことも人間の手でによって殺されたから正直許せないよ。でも、たった一匹のなんの力のないただの臆病狐が銃を持った輩に殴り込みに行って勝てると?流石にないよな。だからまずは人間を知ろうと思ったんだ。だが…このザマだ。」
「このザマ…?」
「ああ、初めてshadowと、みんなと会って、仲間ができて友達ができる。そんなちっぽけなことが俺は嬉しかった。父と母が死んで孤独だったからだろうな。だから、最初は父と母を殺したやつを今度は俺が殺そうと思ったよ。でも、できなくなった。」
と、嬉しそうな、でも寂しそうな顔をする夜桜さん。
「まだ恨んでるのは変わりない。でもな、shadowの奴らと過ごして変わったんだよ。まだ、終われない。俺はな、今、この世界でやりたいことがあるんだ。」
やりたい、こと…?
「ああ、俺がやりたいことは――――――。」
コメント
1件
うわあ…第24話、めっちゃ重いけどめっちゃ良かった😭💔 夜桜さんの正体が九尾の狐で、オッドアイにそんな悲しい理由があったなんて…「もうとっくに壊れてんだよ」って言いながらも、目がまだ可能性を求めてるっていう主人公の気づきに涙腺崩壊した…😢✨「心、壊れねえようにな」って自分のことより主人公を気遣う夜桜さん、強くて優しすぎるよ…。Shadowのみんなに出会って"終われない"って変わっていくの、本当に尊い…! あと気になる…!「やりたいこと」って何!?続きが気になりすぎる!! ふる003さん、このエピソードめっちゃ刺さりました…!素敵な物語をありがとうございます🌸