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部長と私の秘め事

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部長と私の秘め事

371 - 第371話 女子四人+男子一人お茶会へ

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2025年02月22日

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私がジーッと彼女を見ても、春日さんは神くんに目を奪われたままだ。


(これは……、もしかして……)


ピーンときた私は、満面の笑みを浮かべて神くんを誘った。


「ねぇ、もし良かったらこのあと一緒にお茶しない?」


「え? ですが、四人で女子会でしょう。そこに僕が入ったら邪魔でしょう」


苦笑いする神くんに、私は両手でサッとエミリさんと春日さんを示す。


「こちらは丸木エミリさん、今までは副社長秘書、これからは社長秘書で、篠宮風磨さんの恋人です。同棲もしています」


私は力強くエミリさんは先約アリだと訴える。


「そしてこちらが三ノ宮春日さん。三ノ宮グループの令嬢で、とっても美人でユーモアに溢れ、サッパリした性格で魅力的な女性です。とっても魅力的なのに、フリーなんて思えないよね。世の男性の目は節穴!」


いささかわざとらしかったのか、恵が背後から私の背中を強めにつついた。


「春日さん、こちらは神輝征くん。篠宮ホールディングスで働いていて、同じ部署なんですが、『アンド・ジン』の御曹司です」


それを聞いた瞬間、春日さんの口元が盛大にニヤつきかけ、強固な理性で押しとどめたのか、への字になった。でも口端がピクピクしてる。


(……面白い)


……なんて思ったら駄目だ。


その時、春日さんが私の腕をグイッと引っ張り、後ろに移動させたかと思うと、ヒソヒソ囁いてきた。


「リアル|神宮司《じんぐうじ》!」


「…………はい?」


彼女の言っている事が分からず、私はポカンとして聞き返す。


「あっ、あのねっ、彼、私の大好きな漫画の神宮司|輝希《てるき》くんにそっくりなの! やば……っ、どぅふっ。やばい、涎垂れそう……っ」


(ええええー……)


いつになく取り乱している春日さんを見て、私は一瞬戸惑ったのち、ヒソヒソ囁き返す。


「ちょっと彼とお話してみません? 漫画のキャラに似てるのは置いておいて、バブちゃんにならないとか、諸々の相性を確認して、良さそうだったらアプローチしてみたらどうですか?」


「する! するする! めっちゃする!」


語彙力がなくなるまで一目惚れしたらしい春日さんを見て、私は「よーし」と心の中で気合いを入れ、神くんを振り向いた。


私たちが離れている間、恵とエミリさんが場を繋いでくれていたらしく、三人は和やかに談笑している。


「神くん、お気に入りのカフェがあるんだって。ケーキが美味しいらしいから行こうか」


さすが恵!


私は心の中でスタンディングオベーションをし、「行く!」と頷く。


「こんなに綺麗どころを連れて、まるでハーレムじゃないですか。……僕、速水部長と篠宮副社長に刺されるかも……」


神くんは冗談めかして言い、私は笑って返事をする。


「切れたナイフみたいな時期は過ぎたから、刺したりしないよ」


サラッと言ったあと、なぜだか皆沈黙して私を見る。


……ん?


そのあとヒソヒソと何か言い合ってから、恵が呆れたように言った。


「多分、それって『よく切れるナイフみたいな』じゃないの? 朱里、バラエティ見てるうちに言葉が刷り込まれたんじゃない?」


「え? あー……」


言われて脳裏に浮かんだのは、お笑い芸人の大御所だ。


「……スルッと出てきた。ごめんちゃい」


照れ笑いして謝ると、皆ドッと笑ってくれた。






その後、すぐ近くのハイセンスなカフェに入り、メニューを見て単価が高めなのにおののいたけれど、そしらぬふりをして一番お安いケーキとコーヒーのセットにした。


神くんは「僕、ランチまだなんですよね」と言ってパスタとサラダ、食後にケーキセットを頼んでいた。


春日さんはメニューを見て少し悩む彼を見ながらうんうんと頷き、「なんでも食べて。ご馳走するから」と考えているのが手に取るように分かる。


オーダーが終わったあと、春日さんの向かいに座った神くんがニコッと笑った。


「改めまして、神輝征、二十四歳です。宜しくお願いします」


彼の自己紹介を聞いたあと、普段面識のないエミリさんと春日さんが挨拶する。


よし! 戦いのゴングが鳴った! いけ! 春日さん!


私は心の中でカーン! とゴングを鳴らし、期待を込めていまだ赤面してクネクネしている春日さんを見た。


「……ごっ、ご趣味はっっ?」


おっと先制、春日選手、ド定番のお見合い文句だ!

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コメント

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フフフꉂ🤭💞💞💞姉さん~頑張って💪💪💪🩷ᩚ ジンジンはバブちゃんにならないし(*´∀`)ノ絶対イイ感じよ❣️( ≖ᴗ≖​)ニヤッ

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