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ここね。T_T
# 『魔法が解けても、君だけは消えない』
スピンオフ:神水の神視点
私は“神水”。
氷と炎、そのどちらにも属さない。
ただ、均衡を見る存在。
■始まりは、いつも同じ
氷の国は静かすぎた。
炎の国は激しすぎた。
そして人間は、いつも“どちらか”を選ぼうとした。
-–
それが、戦争になった。
-–
私は止めなかった。
止められなかったのではない。
“均衡”とは、崩れないことではなく、崩れ続けることだからだ。
■あの二人
氷の少女。
のあ。
炎の少年。
たっつん。
初めて見たとき、分かった。
(この二人は、壊す側ではない)
(壊れながら繋がる側だ)
戦場でありながら、彼らはいつも“ずれていた”。
敵同士なのに、目を離せない。
殺すために近づきながら、守る理由を探していた。
それは危険だった。
そして美しかった。
■のあの選択
私は見ていた。
あの瞬間。
氷の魔力が“槍”として形を持った時。
それは武器ではない。
“世界の終点を刺す鍵”だった。
のあは理解していた。
あれを放てば、自分も消えることを。
それでも彼女は迷わなかった。
(この子は、戦争を憎んでいるのではない)
(彼を失う世界を、拒んだのだ)
■たっつんの叫び
炎の少年は、最後まで抗った。
愚かしいほどに。
「やめろ」
「ふざけんな」
「俺はいい」
それは命令ではなく願いだった。
私はその声を知っている。
それは“救いを拒否する声”だ。
■氷の槍が落ちた瞬間
世界が止まった。
戦争も。
魔力も。
時間さえも。
そして一人の少女が“消えた”。
完全な消滅ではない。
“存在の再配置”だ。
だが人間には、それは“死”と同じ意味を持つ。
■私は選んだ
本来なら、私は干渉しない。
だがあの時だけは違った。
-–
あれは均衡ではなかった。
“喪失だけが残る世界”だった。
だから私は、初めて手を伸ばした。
「時間を戻す」
ただし条件付きで。
■代償
戻したのは“彼女”ではない。
“彼らの未来”だ。
記憶は消える。
戦争の痛みも。
氷も炎も。
だが私は消さなかった。
“引力”だけは残した。
■再会
二人は再び出会う。
何も知らずに。
それでいい。
記憶は、時に刃になる。
だが感情は、いつも橋になる。
■最後に
私は見守る。
氷と炎が再び近づくのを。
今度は戦争ではなく。
“日常”として。
もしまた壊れるとしても、それでもいい。
なぜなら私は知っているからだ。
あの少女が選んだものは、破壊ではない。
たった一つ。
「一緒にいたい」という願い」だったことを。
コメント
3件
ノアあのさん、第2話「神視点」読みました……! 世界の均衡を司る神・水が、のあとたっつんを“壊しながら繋がる存在”と見抜く視点がすごく深くて、胸に刺さりました。特に「記憶は時に刃になるけど、感情はいつも橋になる」という一文、本当に好きです。二人に記憶がなくても“引力”だけは残る——その希望にじんと来ました。続き、待っていますね🤍