百物語 怨

夜な夜な、

ロングヘアーの

一人の女性が歩いてた…

信～！

うるせって！離せよ！…

煙草をふかしながら。

クスクス…

ん？

…寂しい…

わあ笑っ綺麗だって。

おいで…よ。

ベンチでキスして…

…君？舌入れる？…

んふ…

ガッ…くるしい…

離せよ！…

顔に爪をかけて

剥がされた

ぎゃー！…うっ…

ゴロン！…

声聞こえたよね？…

自転車で降りた。

え？…

きゃあ！！人が…人が殺されてる！。

お巡りさんも巡回中だった。

ちがう…人…

浩二くん…

スタスタ…

消えた…

おはよう～笑っ

佐藤さんおはようございます笑っ

おはようございます。

南川さん…

こら！…浩二？…

大学に行く朝、

向かいの南川さんのお嬢さんどこに行ってるのかしらね？…

綺麗よね。

隣の佐々木さんも

おはようございます。

あらご主人、

たまにゴミ出さないと。

失礼いたします。

家の父さん…

母さんに睨まれた。

帰り定時なら時間通りよね？…

オウッ

ｽｺｽｺと車に乗っていた。

母さん弁当…

ごめん、

行ってらっしゃい笑っ

ラジオ局をつけイヤホンを当てた。

佐藤君～笑っおはよう！

操さんおはよう笑っ

又本観てる？…

真面目だね。

佐藤君が見えたよ。

おはよう笑っ

珠美さん、亜希子さん…

ボォとして本読む？…

亜希子？。浩二くんと歩いてて。

牧田さん～笑っおはよう笑っ

おはよう！珠美さん…浩二と亜希子さん仲良いんだ…

高校生からのつきあってたわ。

そういえば。桜友美さんいたよな？

彼女亡くなったよ…交通事故で…

嘘だろ？…

昨夜友達と帰ってきた時見かけたよ…大人っぽくなったな俺浩二とクラス違ってたが…

…

珠美さん？

オエッ…

なんか気持ち悪くなった…

ねぇ。珠美？今夜家にくる？…

良いよ。来る！笑っ

げんき者だなぁ

笑っ

おはよう～笑っ

おはようございます！

きゃあ！！

誰だ！…

と、友美がいた…

え？ネコ？二階だよ？…

居たんだって！…ネコじゃない！峰子だよ！…

猫みたいにフゥーするじゃない笑っ

しずか？観たよね？…

うん…

猫が木々のとこでフゥーしてるよ？…

おいで…にゃんこちゃん…

私の胸に飛んできた。

亜希子？…猫好きだよね。

守り猫でしょ笑っ

招き猫じゃない？

原田？…

顔色良くないな。

大丈夫ですよ。背中が重いって…

先生？猫かぶりじゃないのかな？…

木村さん…ひどいな…

原田君にゃんこ抱く？…おいおい！木村、

フゥーｰﾌｷﾞｬｱ！！

どうした？猫が威嚇してるよ！…

猫って幽霊観るとか聞いた事あるよ！…

あれ？…肩が軽くなった…笑っ

やっぱり憑いてた？…

あり得る…

さっき峰子が友美さんを観た事と、関係ある？…亡霊同好会に知らせる！

峰子やめなさいよ！…

亜希子？…眼つり上げないでよ猫女か？…

はあ？…