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怒り
初任務から1週間、みんな任務も慣れてきたみたい。
最近はよく笑うようになった、顔半分を隠す仮面だから笑ってることはわかるらしい
たびたびキコルちゃんと稽古をしている
たまに市川たちも入ってくる
楽しい日常だ
ある日の稽古中
『おーい、小鳥遊』
『どうしましたか、保科副隊長』
『小鳥遊のおじって言う人が来てなぁ』
『はっ』
『亜白隊長が対応してるんや』
『すぐ行きます、』
『なんの用ですか』
『いやあ、お前に金を借りたくてな』
『何言ってるんですか』
『うるさいって、君可愛いね、おじさんと遊ばない』
『キモ』
『はぁ、ふざけんな』
手を上げる
パシ
『関係ない人にちょっかいかけないでください』
『まぁいい、金貸してくれ』
『無理です』
『なんでだよ、身内だろ』
『あなたを身内と思ったことはありません』
『まだ、あん時のこと気にしてんのか。くだらねえ』
今こいつなんて言った
くだらねえふざけんなよ
『ジジイ死にたくなくばここから立ち去れ』
『目上の人にジジイとはなんだ』
『黙れってんだよ』
『いいか、可愛い後輩に手上げたのも、二ちょっかいかけたのも、亜白隊長に迷惑かけたのも、全部許さねえ。本当に死にたくなくばここから立ち去れ』
『覚えてろよぉ』
『すみません、迷惑かけて』
『いや、迷惑など思ってないぞ』
『そう言っていただきありがとうございます』
『小鳥遊ちゃんが怒っとるの初めて見たわ』
『皆さんに怒ることなんてありませんから』
『というか、10年振りくらいかな』
『そんなに怒らないなんてすごいなぁ』
『私感情ないんです』
『 どういうことだ?』
『小さい頃色々あって感情を失ってたんです』
『でもさっき笑っとったやん』
『それはキコルちゃんたちが取り戻してくれました』
『そりゃあ良かったな』
『はい』
『では仕事に戻ります』
『わかった』
『では失礼します』