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あなたの願いはなんですか・・・
その願い私が叶えて差し上げましょう
はっ・・・また同じ夢
非現実的な事は信じないし、夢物語に憧れたりはしない。 堅実に生きたいだなんてそんな堅苦しい事は思わないけど、いつからか冒険心みたいなものが昔より無くなってしまっている気がする。
重い身体に鞭打って身支度の準備をすると買っていたサンドイッチを握りしめ迎えの車に乗り込んでメンバーが待つスタジオへ向かった。
ここ数日変な夢を見る。決まって同じ夢だが冒頭の不気味な声に自分が子供の頃のとある風景の夢に何だか目覚めの悪い日々を送っている。
昨年千葉の夢の国へ行ったからだろうか?そのうちネズミの耳をつけた佐久間が夢に登場するかもだなんて思いながらクスッと笑った俺を、不思議そうに顔を寄せた幼馴染は続けて欠伸をした俺に…
涼太❤️『寝不足で可笑しくなっちゃった?』
強ち間違っていないかもなんて言った俺の頭に優しく手を添えた涼太は、膝の上に誘導すると頭がコトンと収まった。俺は子供みたいな扱いをされて、あまりの恥ずかしさに頬が熱くなった。
翔太💙『やめろよ恥ずかしい』
今度は涼太がクスッと笑う番だった。俺の気も知らないで…
涼太❤️『小さいころは俺の足をよく枕替わりにしてたじゃない?』
翔太💙『いつの話だよ』
覚えてないとでも言うような手振りをすると〝いつだったかな?〟なんて少し寂しそうな顔をした涼太にチクリと胸が痛んだ。
本当はちゃんと覚えてるよ…
青空の下で遊び疲れて肩で息をしながら河川敷で寝転がる涼太の隣にぴったりくっついて、汗ばんだ額を拭うと飛行機雲を目で追いかけているうちにウトウトと眠くなった。〝お膝借りるね〟何て言いながら瞼を閉じた冬晴れの雲一つない空の下に寝転んだあの日を。
涼太にバレないようにさりげなく掴んだTシャツの裾の指の感触を…俺は未だにちゃんと覚えている。
いつだって涼太といると安心する。その安心がいつからか、言葉にできない想いに変わった。
この優しい手を取り素直に気持ちを伝えられれば、純真無垢で好奇心旺盛だったあの頃に戻れたら、少しはマシな奴になれていたかもだなんて…そんなバカげた事が頭をよぎった。
ほらまた…肩に置かれた涼太の手が規則的にトントンとリズムを刻めばいつの間にか瞼が重くなった。
あなたの願いはなんですか・・・
その願い私が叶えて差し上げましょう
あの頃に戻れたなら…
コメント
6件
長編を書いている途中で急にゆり組が描きたくなりました💦長編脱線中😅 短いstoryです。 15話で完結します😆既に描き終えているので順にupしていきます❤️💙