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いつの間にか時間が過ぎ、朝になっていた。
「今日は外でも散策しようかな」
朋菜は身支度を整え、外に出る。
扉の先には城下町が見えた。
何か買おうと思っても、お金がないから何も買えない。しかも、朝ごはんも抜かしたのでお腹もすいている。
「こんなお金、ここでは通じないんだろうな…、両替所でもあったらいいのに」
その時、遠くで大きな船のような物が停まっているのが見えた。行ってみると、それは商人船のようだ。
「あの、このお金、両替してくれませんか!?」
朋菜は商人らしき人に5000円札を出した。
「はい?」
まさか、両替ができない…?
しかし商人は、別の事に驚いているようだった。
「庶民が大金を持ってる…何故?」
どう答えたらいいのか分からなくなった朋菜は諦めて、その場を離れようとした。
「…できないならいいです」
そう言い残して、朋菜は元の家屋に戻った。