TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

リクエスト部屋

一覧ページ

「リクエスト部屋」のメインビジュアル

リクエスト部屋

28 - prtg あと1分早かったら

♥

527

2025年06月16日

シェアするシェアする
報告する

prtg



『あと1分はやかったら』




tg視点




好きだった。


でも、言えなかった。


ほんの少しの臆病が、

ほんの少しのすれ違いが、

たったひとつの「遅れ」が──


全部を奪った。




──その日、俺は遅刻した。


朝から不思議な胸騒ぎがしていた。

目覚ましは鳴らなかったし、靴ひもはなぜか何度もほどけた。


でも、そんな些細なことが、

永遠を変えるなんて、思わなかった。



学校の下駄箱。

ぷりちゃんの靴はもうなかった。


pr また先行っちゃった…


階段を駆け上がって、

息を切らして教室を開けた──


でも、そこに、

あの人の姿はなかった。



「ちぐ、聞いたか……?」

クラスメイトが震える声で言う。

「ぷりっつ、事故に……」


tg ──え?


嘘だって言ってよ。

ドッキリでも何でもいいから。


でも、その日から、

俺は“ぷりちゃん”を、二度と見ることがなかった。



机の上に置いたままの、

渡せなかった手紙。


tg 先輩が卒業する前に、どうしても伝えたくて──


便せんににじんだインク。

“好きです”の文字の上に、落ちた涙の跡。


全部、あの日のまま。



時間は過ぎていった。

校舎の色が変わって、

制服も新しくなって、

ぷりちゃんの机にはもう誰も座らない。


でも、俺の中ではずっと、

「言えなかった好き」だけが生きていた。



春、卒業式。

下駄箱に、もう一度だけ、手紙を置いた。


tg あなたに届くはずのなかった“好き”を、

やっと自分のために書ける気がして


──でも、返事なんて、どこにも来ない。



けれど、

ふと通りすがりの風が、耳元で囁いた気がした。


「……お前に、言ってほしかったんやけどな」


優しくて、少し笑ってて、

あの人の声に、よく似ていた。



──その声を信じていいなら。

今なら、少しだけ、涙をこぼしても許される気がした。




tg 好きだったよ。誰より、ずっと──

言えなかったけど、ほんとに、ほんとに、好きだった




それはもう、過去の話。

もう戻らない、もう届かない、

でも一生、心に残る恋。


あと1分、早ければ。

たったそれだけで、

全ては変わっていたのかもしれない。



だからこそ、

今もまだ、

「もしも」の中で生きている。


君に伝えたかった言葉が、

今も、喉の奥で震えてる。





んぽちゃぐ様のリクエストですっ.ᐟ.ᐟ‪‪‬.ᐟ‪‪‬

ありがとうございました🫶💕︎︎

他にもリクエストある方はコメント欄にお願いします🙏

この作品はいかがでしたか?

527

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚