そこにはショッピがいた_
『なんで来たんですか…』
ここは誰も来ないと思っていたのに
「俺が来たかったから?」
『そんな簡単な理由じゃないやろ…』
チーノは苦笑いをし、俺の隣に来る
「なんか、ほっとけなかったんや」
『大きなお世話ですよ…』
「…ごめんな」
『前もそうですよね…』
「前か…」
チーノは一瞬目をそらした
『それに…なんでここがわかったんですか…?』
「…ショッピに会いたかったからやと思う」
『…クソ先輩は元気ですか』
「あぁ、コネさん?」
「昨日よりは元気やで、でもまだ完全に元気ではなさそうや」
『…そうですか』
俺のせいだ
「違うと思うで」
『え、…?』
急に心を見透かされた気がする
だけど、何故か嫌ではない
「誰も悪くない」
とチーノは微笑む
急に前がぼやけて見え、顔に涙が伝う
『ありがとう…』
・視点変わります・
「ショッピ、どこか痛いんか?!」
何故かショッピが泣いてしまった
『別に大丈夫やで』
『ありがとな…』
急にタメ口になったことに驚いたが嬉しかった
「…ショッピって笑うんやな」
『そういや、久しぶりに笑ったかもな…』
『なぁ、チーノ』
「なんや?」
『軍学校時代のこと覚えとるか?』
「…」
「俺、実は記憶がないんよね」
「卒業する前の年の人間関係関連の記憶が全て思い出せへんのや…」
「やから、仲良かった友達も、苦手だった友達もわからん、そもそも友達居るのかもわからんからな」
『…』
「ショッピ、俺の軍学校時代のこと何かわかる?」
『…一応は』
「なら、教えてくれへんか?」
『…それは無理や』
『俺が思い出したくないんや…』
そう言うショッピの顔は少し苦しそうに見えた
「…」
俺達はあの後も少し話した後解散した
「お、おった」
と声が聞こえるとゾムがこっちへ向かってきた
”「ゾムさん、どうしました?」
z「いやー、借り返して貰おうかと思ってな」
「あと、任務の詳細もな」
”「…わかりました」
「で、僕はどうしたら…」
z「簡単や、俺と戦ってくれへん?」
”「え、」
z「じゃぁ、この後と模擬戦するから来てな」
そのままゾムは去って行った