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「あぁ…昨日は少し飲み過ぎた…」
いつの間にかベッドで寝ていた宮舘は、ショウタが運んでくれたのだと気が付いて
隣に寝ている渡辺を見る
「………」
昨日揉めてしまった翔太の方は、どう対処すれば良いのか迷っていて
『今朝は、ショウタに会いたいなんて…。口が裂けても言えないなぁ…』
勿論、愛しているのは翔太の方で…
触れていたいのも、勿論…翔太
しかし今は、翔太に合わせる顔が無く…
会っても…何を話せば良いか分からない
「涼太、おはよう」
朝ご飯の用意をしていると、渡辺が寝室から起きて来た
その表情からは、どちらか読めず…
何か喋り出すのを、息を呑んで待っている
「そういえば、二日酔いは…大丈夫?涼太、あの後…寝落ちしちゃって…。1人で運ぶの、大変だったんだから…」
『ショウタだ…!』
宮舘は、ホッと胸を撫で下ろし
「昨日は本当に助かった…。少し頭は痛いけど…動いてたらすぐ治る」
平静を装い、味噌汁を食卓に並べながら…そう言った
「本当、涼太って酒豪だよね…。あれだけ呑んでも平気なんだから…。翔太も、もう少し…アルコールに耐性があれば良いのになぁ〜」
実は、あの後…宮舘の飲み残しを飲んでみたが…
一口飲んで、ふらついた
「人には向き不向きがあるもんだ…。翔太の身体で飲みす過ぎるなよ」
そう言って、やんわり釘を刺すと…笑われた
「涼太、本当に翔太の事…大好きだよね」
「何だよそれ。付き合ってるんだから…当たり前だろ?」
「当たり前…ね」
ほんの少し、ショウタの顔に陰りが見えたが…
宮舘は、全くそれに気付かない
「はい、完成。ショウタ、朝ご飯出来たよ…さあ食べよう」
お礼も兼ねた自信作に、ショウタの顔が綻んだ
「何これ…。何で、今日は豪華なの?」
「良いから、ほら。そっち座って…」
嬉しそうなショウタの顔に、作った方も悪い気はしない
「いただきま〜す」
2人揃って手を合わせ、食事の時間が始まった