/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
間違いを行く私達。腐なし/ばどえん
もしさ、僕たちがヒーローだったら
色んな人の事 平等に救えたかな
んなの、考えなくてええよ奏斗
そ。
奏斗は自分がトップだという自覚とともに、 罪悪感というか…、 んー なんて言っても表わせねぇ感情をずっと抱いてる。
昨日は、僕たちが名医だったなら命に順序なんて付けなかったのか って聞いてきた。
んなの、知らない。
そう突き放す理由はどこにもない。
とはいえ、同情するつもりもなかった。そんなんされて奏斗は喜ぶタマじゃない。
僕がヒーローなら、君たちは生きてた。
いや、正義のヒーローなら悪役は殺すか…
僕がヒーローでも君たちは死んでたよ諦めて
こ、このっ…悪魔め、、
雲雀聞いた？
僕たち悪魔なんだって。
あぁ。
そんなこと、ないよね？
ねェよ。
やんなきゃならねーもんだしさ。
雲雀、また一人で喋ってる。
凪ちゃん俺見てらんない…
私も同感です、が どうすることも出来ないと言ったところですね
奏斗は貴方が作り出したナニカなんて言ったら、それこそパニックになるでしょう。
っ、、でも！
やめときましょう、セラ夫。
…俺は嫌だよ。
雲雀が狂っていく一方じゃん、こんなの…
私だって嫌ですけど、、
もう手遅れなんですよ私たちの記憶には無い誰かが死んだあの日から。
そう、俺たちは記憶喪失。と言っても、一人分をごっそりと。
とあるマフィアとの激しい抗争の末、奏斗 という人(ボスだった)だけ殺られ俺らは生き残ったらしい。まあ、記憶が無いのはあまりにもショックを受けたからだと思うって言われた。それこそ、俺らのかかりつけの裏社会の為の病院。知り合ったキッカケも、俺らが信用されたのも全部奏斗のおかげらしい。覚えてないけど、
そんな中、雲雀だけ記憶を失わなかった。
医師はなにか酷いショックがトリガーになり、忘れることが出来なくなったのではないかと言っていた。
ショックがトリガーなことは一緒なのに、方向性は全く違った。
雲雀だけじゃなくて、俺らも覚えてたら3人仲良く頑張れてたのかなーとか。3人みんなで狂えてたのかなーとか、色々考えてみるけど苦しいのはやっぱりどの世界でも雲雀だった。
なあ、お前らはなんで奏斗のこと無視するん？
え、？
奏斗はさボスとして頑張っとるんに。
なんで無視するんって聞いとるんだけど、奏斗は優しいからなんも言わんけど。俺が限界だ、
ひ、ばり！俺奏斗が見えない
は？、
雲雀にしか奏斗は見えてないの。
だから、っ…。
もう辞めろ…、
雲雀、コレは…っ？
見てわかるやろ。俺らの武器だし。
毒塗ったナイフをセラの腹に刺した。それだけやん。
たらい？、何をして
なあ、アキラ。
俺夢を見るんだよ最近。奏斗が俺の目の前で血飛沫を上げて死んで行く夢。奏斗はもう死んでんのに何回もナイフで刺されて、ボロボロで。
そんなの嘘やん、な？
あぁ、そうなんだ。私たちの知らない記憶の全てはそこにあったんだ。そりゃあ忘れられないでしょう。残酷な最後を迎えた彼を忘れて、彼はどんな気持ちだっただろうか。いや、それ以上に自分の死で狂っていくたらいを見るのはどれだけ苦しいだろうか。
頭の片隅で誰かが[アキラ、]そう呼ぶ。透き通った爽やかな声。これが風楽奏斗、これが私たちのボスだったのだと悟る。
セラ夫に解毒剤を打ち、取り敢えず病院へ行きましょ…う、
ごめんな、アキラ…俺気づいたんだよ
最初は、いやさっきまで…お前らがっ おかしいと思ってた、、でもセラおが 必死やから…悟っちまったんだよ、
1人で死ぬのは怖いから、…3人で 行こう、なあっ..
そう言われてやっと気づく。ガスと思わしき気体が何処かから漏れる音に。たらいはもう気づいてたんだ。風楽奏斗が死んでいることも、自分が狂っていることも。
3人で行けるなら本望だろう。
私も風楽奏斗を思い出してきた。人を従えるのが上手、奏斗に従う人が居てこそのカリスマ性と実行力。なんで忘れてたんだろう。
今行きますね、奏斗。
手を繋いで3人で死んだ。私達が死んだならもうこのマフィアも消えるだろう。トップは元々(3人の時は)居なかった。記憶がどうこうとか関係なく、奏斗以外に私たちのボスはいなかった。
おんまえら、ほんとバカだな…
か、なと？
雲雀、アキラ、せラ。
よく頑張ったよお前らは。
っ、く…
泣くなって笑
どうせもう4人みーんな死んじゃったんだし、仲良く地獄にでも行こう。
おう！/はーい/えぇ。
3人がそれぞれの返事をする。奏斗というボスに対して。 ふと、後ろを振り返る。すると、仲良く4人で笑う私たちの姿があった。でも 今の私たちではない。黒いスーツに身を包んで黒く染った私たちではないから。きっとこの監獄から足を洗ったんだろう。
逃げ出しても良かったんだ。誰もが間違いだと思った逃げ出すという行為が 誰かの正解たった。
間違いを行く私達は、いま幸せなのだろうか。馬鹿馬鹿しい質問だと奏斗には笑い飛ばされた。
[4人で居れるなら幸せでしょ。4人で行く地獄なら怖くないよ 僕。]
コメント
1件
*.ハピエンも書く予定.*
