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死ネタ有
微共依存有
ワンク
終星の埋葬
部屋は酷く静まりかえり、反響する音も何一つ無かった 。
唯一、響いてるものは、れるの微かな息だけだった
誰もいない、とあるマンションの一室 。
二人にとって、周りの声はただの雑音でしか無かった
差し込む光も無いまま、昼下がりの時が終わろうとしていた 。
れるの頬には涙が零れていた 。
机には、一つの小瓶がある 。完全に飲まれてる状態だった 。
れるの微かな声、触れば壊れるほどの掠れた声がこえの耳へ届く
「 ……、ぁっ…… 」
れるの喉から、空気が漏れる音がした 。
その瞬間、れるの指は力が抜け、床へと滑り落ちた
あんなに鮮やかだったれるの瞳の色からは、光が失われ
流していた涙も、一瞬で枯れてしまった 。
れるは静かに目を閉じる 。
それは、れるがれるでは無く、「 物 」になった瞬間でもあった
「 れるち…? 」
こえは、いつもとは違う 。完全に生気の失った声で、もう動かないれるに問いかける 。
「 やっと…… やっと僕のものになったんだね 」
無機質な声が部屋に響く 。 悲しみよりも、安堵が先に来た結果だ 。
「 二人で…二人で愛し合った結果だよね…! 」
こえは微笑んだ 。 もう、さっきのような小さな呼吸は聞こえない 。
「 これで……これで…ずっと一緒だね、… 」
完全に、温もりの無いれるの手に触れる 。
「 待っててね、れるち 。……すぐ隣、行くから 」
こえは、カッターを手にした 。
そのまま、自分の首に刃物を突き刺した 。
惜しいなんて、これっぽっちも思わなかった
二人は、互いの幸せのために死を選んだ 。
れるの白い髪が、赤に染まっていく 。
視界がぐにゃりと歪む 。
れるの姿が見えなくなる直前、こえは満面の笑みを浮かべた 。
これが、二人なりの愛の形だった 。
二つの星は、誰にも看取られることなく、この狭い部屋で静かに埋葬された 。
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「 _月_日 ___マンションで男性二人の遺体が発見されました 」
「 警察は事件性が無いか、引き継ぎ捜査をしております 。 」
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コメント
11件
なにこれすご、え、好きかも
共依存大好き… 語彙力ありすぎてめっちゃ引き込まれる✨️
え、好きすぎるのだが…? お話書くのめちゃ上手で羨ましい…