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sideレガット
オレはピンクの薔薇の花束とローズクォーツのイヤリングをプレゼントに持ち、マリーナの部屋に向かった。
そこには、天女のような美しさのマリーナがソファに座り紅茶を飲んでいた。
ボサボサの髪で、ヨレヨレのワンピースを着て、化粧をせずに、薬部屋を走り回るマリーナもオレは好きだったが、こうしてみると本当に美しい少女だと思った。
オレは花束とイヤリングの入った小箱をマリーナに渡した。
「レガット様、こんなにいただいては悪うございまする…」
マリーナは少し困ったようにそう言った。
「オレが良いと言っておるのだ。
遠慮なく受け取るのが、礼儀だぞ?」
「…それでは…ありがとうございまする。」
「うむ。
それよりも、兄上は来ておらぬのか?」
オレは不思議に思い尋ねた。
「しばらくお会いしておりませぬ…」
やはり何かあったのだな。
「そうか…」
オレはそれだけ言うと、用意されたランチを食べ始めた。
「あの…
レガット様…
シャルルダルク様とはどのような方にございますか…?」
マリーナは尋ねる。
「オレにそれを聞くか。笑
そなたも酷いな。」
俺は苦笑いして続けた。
「兄上は女子に本気にはならぬ方だ。
政治の能力に長け、外交と財務を取り扱っておる。
第1王子バルザック兄上からの信頼も厚く、将来的には、バルザック兄上の右腕になるべき存在だ。
我が兄ながら、腹の立つ万能さよ。」
オレは兄上が女に本気にならぬ、とサラリと言った上で、兄上の力を誉めた。
どれも、本当の事だ。
だが、兄上はマリーナには本気な筈だ。
しかし、それは言わずにおいた。
「そうですか…」
マリーナは複雑そうな顔で俯いた。
恋のライバルである兄上がマリーナに本気などと言う馬鹿はおらぬ。
悪いな兄上。
俺はその後、マリーナとたわいない話をした。
「あぁ、そういえば…
ベルゼの婚約者だったリリアだが…」
「はい、リリアがどうかしたのですか?」
「そなたを陥れた事に加担しておったらしい。
貴族位を剥奪の上、マラライカの国に追放になったそうだ。」
「そうですか…」
「もう、そなたの幸せを害する者はおらぬという事だ。」
「ありがとうございまする。
ベルゼやリリアの件では、レガット様とシャルルダルク様にご迷惑をおかけしました。」
マリーナは言う。
「好きな女の為ならば、苦ではない。
気にするな。」
オレはサラリと気持ちを伝えた。
「今のは聞き流しまするが…」
「聞き流すな!」
オレたちは笑った。
そんなこんなで、マリーナとの楽しいランチを終え、俺は宮殿に戻って行った。
さてさて、兄上とマリーナに何があったのか?
気になるところだ。