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エンジン音だけが響く。
♥️「なあ、蓮」
ハンドルを握る横顔は、いつも通り整っている。
♥️「間違ってたらごめんけど」
♥️「俺のこと、どう思ってる?」
🖤「……」
少しの沈黙。
🖤「高校の頃、」
♥️「え?」
♥️(いきなりなんだ…?)
🖤「卒業式の後、涼太が友達と話してるの、聞いちゃったんだ」
——高校時代。
『蓮とすげー仲良かったよなぁ』
『恋愛感情あったりして?』
♥️『あるわけないじゃん』
♥️『ただの、友達』
あの言葉。
⸻
現在ーー
♥️「聞いてたのか」
🖤「あれ、本心?」
視線が鋭い。
逃げ場がない。
🖤「俺さ」
🖤「高校のときから」
🖤「涼太のこと好きだった」
息が詰まる。
🖤「好きで、好きで」
🖤「どうにかなりそうだった」
♥️「……」
車のスピードが徐々に上がる。
♥️「蓮、落ち着いて」
赤信号。
急ブレーキ
目黒はとっさに宮舘の身体を支える。
🖤「ごめん」
深く息を吐く。
だが、ハンドルは強く握ったまま。
🖤「携帯、水没なんて嘘」
♥️「……」
🖤「あの会話聞いたあと」
🖤「諦めなきゃって思った」
🖤「距離置けば、忘れられると思った」
🖤「でも無理だった」
⸻
♥️「あれは本心じゃない」
目黒の瞳が揺れる。
♥️「俺も好きだった」
♥️「ずっと、片想いだと思ってた」
♥️「でも……今の蓮は」
♥️「少し、怖い」
🖤「……なんで?」
初めて、感情がむき出しになる。
🖤「こんなに好きなのに」
🖤「やっと言えたのに」
目に涙が滲む。
余裕の仮面が、崩れる。
🖤「好きな人の前なら」
🖤「普通、冷静じゃいられないだろ」
赤信号が青に変わる。
深呼吸。
ゆっくり走り出す。
⸻
家の前。
🖤「……今日はごめん」
声は小さい。
♥️「蓮……」
🖤「ちゃんと考えて」
視線を合わせないまま。
車が去っていく。
ひとり、立ち尽くす。
焦り。
緊張。
怖さ。
そして——好き。
全部が混ざって、胸が苦しい。
つづく。