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レタス
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#にじさんじ二次創作
おばけさん
292
Yu
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仁人side
だんだんと意識が浮上してくる。
俺は眠ってしまっていたのだろうか。
頭がガンガンする…。
うっすら目を開けると、そこには学校中で人気を博す、佐野勇斗がいた。
仁人「っえ!?」
雲の上の存在のような人物が目の前にいて驚き、つい声をあげて後ろへ後ずさった。
勇斗「あ、起きた?」
「吉田くん、だよね?寝不足で倒れちゃったみたいだよ。」
仁人「あ、そうなんですか。」
「運んできて…くださったんですか?」
勇斗「うん、放っておくわけにはいかないでしょ。」
「てか、クラスメイトなんだから敬語じゃなくていいって。」
流石の距離の詰め方だ。
普段あまりクラスメイトと話さない俺は、少し戸惑う。
仁人「はぁ。じゃ、じゃぁ、ありがとう?」
勇斗「うん。どういたしまして。」
「起きたらもう帰りなって、保健室の先生が言ってたよ。」
時計をみると、記憶している時間から40分も経っている。
その長い時間、佐野くんは俺が起きるのを待っていてくれていたのだろうか。
仁人「ごめん。だいぶ待たせたよね。」
勇斗「いいよ。全然。」
「スマホいじってたらすぐだったし。」
人気の所以たるところはこういう優しさなんだろうか。
勇斗「じゃあ、俺帰るね!また明日!」
こちらに笑顔で手を振ってくる。
俺も手を振りかえし、「うん、また明日。」と返した。
もう明日以降話すことはないだろうけど。
俺もそろそろ帰ろう。
立ちあがろうとした時に、ふと机の上に置かれた紙が目に入った。
四つ折りにされた紙のようだ。
先ほど佐野くんが座っていた椅子の近くの机だから、あの人の忘れ物かもしれない。
あまりよくないのは分かっていたけど、紙を開いてみることにした。
仁人「!これって…。」
そこには、俺が大好きなバンドの名前がでかでかと書かれ、俺が楽しみにしている今週の日曜日のライブの詳細が書かれていた。
それに、そのライブのチケットまで挟まっている。
仁人「なんで佐野くんがこのチラシを…。」
好きなんだろうか。このバンド。
ずっと、このバンドのことを話せる友達が欲しかった。
でもあの佐野くんに話しかけるなんて無理だ。
もし佐野くんのものでなかったとしたら、気まずすぎる。
でも、もし落とし物だったとしたら届けたほうがいいよな。
チケットなんて失くしたら絶対嫌だもんな。
勇気を出して話しかけてみようか。
しばらく悩んだ末、俺はポケットにチラシとチケットをしまい、明日佐野くんに直接渡してみることにした。