テラーノベル
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スマホが震えている。
机の上で。
何度も。
俺は画面を見つめた。
ぐちつぼ。
見慣れた名前。
見慣れた友達。
……の、はずだ。
『だから誰なんだよその人』
「ぐちつぼだって」
『知らんって』
頭の奥から即答が返ってくる。
こっちが聞きたい。
着信はまだ鳴っていた。
どうする。
出るか。
出ないか。
『出れば?』
「軽く言うなよ」
『俺も気になるし』
他人事だと思いやがって。
いや他人じゃないんだけど。
「……」
数秒悩んで。
通話ボタンを押した。
「もしもし」
少しだけ掠れた声が出る。
すると、
『……え?』
向こうが黙った。
「ぐちつぼ?」
『あ、えっと……』
妙な間。
『らっだぁさん?』
「は?」
思わず声が出た。
『あー……』
嫌な予感がした。
「何その呼び方」
『え?』
「いや、ぐちつぼでしょ?」
『いや……はい、ぐちつぼですけど……』
困惑した声。
なんだこれ。
『何ですか、その話し方』
「え?」
『なんか今日距離近くないですか?』
空気が止まった。
俺も。
ぐちつぼも。
そして頭の中の俺も。
『ほらな』
頭の中の俺が突然に呟く。
意味がわからず、とりあえず脳内で返答する。
「どういうこと」
『だから』
少しだけ言いづらそうに。
『俺、その人と友達じゃない』
「は?」
『同じ学校だけど、ほとんど話したことない』
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Sazanka໒꒱·̩͙
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Nera🍀︎❄🐈⬛
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ほいっぷ🍰☕️
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理解が追いつかない。
だって。
ぐちつぼだぞ?
よく一緒に遊んで、バカやって、叫んだり歌ったりしてるあのぐちつぼだぞ?
あんな奴を知らないわけがないだろ。
『知らんって』
頭の中の俺が言う。
『少なくとも俺の人生にはいなかった』
その言葉に。
妙な寒気がした。
『…えーと、らっだぁさん?』
電話越しの声で我に返る。
「あー……悪い」
どう説明すればいい?
無理だろ。
説明できるわけがない。
『体調悪いんですか?』
「いや」
『顔色悪そうですし』
「見えてないだろ」
『昨日も変だったし』
「昨日?」
聞き返した瞬間。
頭の中で。
『あ』
声がした。
「……何」
『いや』
嫌な予感しかしない。
『昨日たぶん俺、その人に話しかけられて逃げた』
「は?」
『気まずくて』
「は???」
意味が分からない。
ぐちつぼから話しかけられて?
逃げる?
『だって仲良くないし』
「いやいやいや」
思わず声が大きくなる。
電話越しに。
『え?』
ぐちつぼが反応した。
「あっ」
しまった。
数秒の沈黙。
『……やっぱ変ですよ』
ぽつりと。
ぐちつぼが言った。
『なんか今日のらっだぁさん、』
そこで言葉を切った。
そして、言いづらそうに続ける。
『別人みたいです』
心臓が跳ねた。
別人。
違う。
違わない。
違うけど。
違わない。
俺は俺だ。
でも。
この世界にいたはずの俺じゃない。
『……』
頭の中の俺も黙っていた。
そして。
『なぁ』
頭の中で声が響く。
『俺達、』
少しだけ間が空く。
『思ったよりヤバいことになってない?』
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コメント
6件
ぐちつぼに合ってたのかよ!!wしかも逃げたってw こっちの世界のぐちーつ全然いつものぐちーつじゃなぁい!誰だよ!! 続き楽しみに待ってます✨
ハートたくさん押してあげられなくてごめんね…。 やばいぐちつぼ激アツすぎる(笑)これからどうなってくか楽しみ!