「カズキ、お婆ちゃん、送迎の時間よ」
昨夜のLive配信で腕が腱鞘炎だ。
「婆ちゃんいくよ」
今日もいつもの送迎のだが、実はいつもと違うことがある!
「おはよう、フミさん今日はみんなで夏祭りの準備よ」
「おやそうかい」
「すみません、帰りの送迎はお願いします。じゃあね婆ちゃん」
そうなんです!今日はこの前、SMプレイした、サヨさんから、ランチの誘いがあり、サヨさんをお迎えにいくのです!
45年素人童貞の僕に転機が舞い込んできた。
ここがサヨさんのアパートか。
「ピンポーン」
「はーぃ」
ガチャ
「こんにちは、今準備するので中に入って待っててくれる?」
「あっはい」
靴を脱ぎ、中に入る、2DKの狭くもなく、広くもない部屋。娘さんは幼稚園に行ってるみたいだ。
「そこに座って」「はぃ」「冷たいお茶でいい?」「お構いなく」
「あれからカヨさんとは、、、」
「カヨとは友人関係にもどって、その方が上手くいっててね」
「それはよかったです。」
「びっくりました、ランチとか誘ってもらったの初めてだったので」
「この間のお礼もできなかったから」
サヨさんは僕に背中を向け鏡台を前に髪をかきあげ、化粧をする。
「ざわざわざわ」「ざわざわざわ」-----——————————
「ん?まさかこのタイミングで」
「だれがくすねた?」
ここは?
「お前ら兄貴がきいてんだょ、誰がくすねたかって」
「みかじめ料が足りないんだょ」
倉庫?
下手にまた喋るとやっかいになる。みかじめ料?なんか、やばそうな人達がいっぱいいる。
「おい、武田❗️お前さっきから、何周り気にしてんだょ」
「あっいや」僕
「加藤です、兄貴、加藤がくすねたって咲から聞きました」
「新井、咲の情報は確かか?」
「はい」
「加藤は今どこ行ってる?」
「誰か加藤の居場所わかる奴いねぇのか?」
まさかこれは893の集まりではないか。。。
僕は武田というチンピラと予想される。
「お前らの容疑が晴れたわけじゃねえ、加藤を連れてこい!」
「はい!」
「武田、いくぞ」新井
「あっはい」僕
893さんのみかじめ料を誰がくすね、容疑がかかってる加藤とやらを、新井さんと探しにいく。
ここまでは理解できたぜ。くそせっかくのランチを台無しにしやがって。
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