テラーノベル
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恋って、もっと甘いものだと思ってた。
好きな人と笑って、
隣歩いて、
たまにドキドキして。
そういう、きらきらしたものだと思ってた。
でも実際は違う。
好きな人が、自分じゃない誰かを見てるだけで苦しくなる。
その視線に気づいてしまうたび、胸がぎゅって痛くなる。
👑「……こさめちゃん?」
名前を呼ばれて、こさめははっと顔を上げた。
放課後の教室。
夕焼けが窓から差し込んで、教室の中をオレンジ色に染めている。
みこちゃんが不思議そうにこさめを見ていた。
👑「ぼーっとしてた」
🦈「してないし」
👑「してたよ〜」
ふわっと笑う。
相変わらずのんびりしてて、見てるとなんか安心する。
みこちゃんは優しい。
話しやすいし、一緒にいて楽。
高校一年の時、こさめから話しかけて仲良くなった。
今ではもう、すごく大事な友だち。
🍵「こさめちゃん、帰る?」
後ろから声がして、こさめの心臓が跳ねた。
振り返ると、すっちーが机に軽く寄りかかりながら笑っている。
――あ、もうだめ。
好き。
顔見るだけで好き。
🦈「……帰る」
🍵「一緒行こっか」
🦈「ん」
こさめが頷くと、すっちーは嬉しそうに目を細めた。
その笑い方が好き。
声も好き。
優しいところも好き。
昔からずっと好き。
でも。
すっちーが好きなのは、こさめじゃない。
高校一年の冬頃から、すっちーはみこちゃんを見る目が変わった。
幼馴染のこさめにはすぐ分かった。
だからこそ、つらい。
小さな声ですちに話しかける
🦈「……ねぇ、すっちー」
🍵「んー?」
🦈「みこちゃん待たなくていいの?」
その瞬間。
すっちーの目が少しだけ揺れた。
🍵「……今日、委員会あるみたい」
🦈「そっか」
🍵「……こさめちゃん?」
🦈「なに」
🍵「元気なくない?」
どきりとする。
そういう優しさ、反則だと思う。
期待しちゃうじゃん。
🦈「別に普通だし」
🍵「そっかぁ」
すっちーは困ったみたいに笑った。
その顔を見てるだけで、また苦しくなる。
好きな人には、好きな人がいる。
しかもその相手は、大切な友だちで。
だったら、どうすればいいの。
好きな人の好きな人になれたらいいのに
🍍「おーい、お前らまだいたの?」
教室の扉からなつが顔を出した。
その後ろにはいるまと、真顔のらん。
📢「らんがまたこさめ探して徘徊してた」
🦈「言い方」
🍍「ストーカーで草」
🌸「違う」
らんが真剣に否定する。
そのやり取りが面白くて、こさめは思わず吹き出した。
すると、すっちーも笑って、
みこちゃんも笑った。
みんなで笑ってる、この時間が好きだった。
ずっと続けばいいのにって思うくらい。
でも。
この気持ちは、いつか終わりを連れてくる。
夕焼けに染まる教室の中。
誰もまだ、
恋の行き先を知らなかった。
新連載
【いつかこの恋に終止符を】
関係図
こさめ→すち
すち→みこと
みこと→こさめ
なつ→?
いるま→?
らん→?
全員高校二年生
【ちょい雑談】
え?また新しい話って思った?思ったよね?
い、一応一つ完結したから!一応!
今、番外編的なのだしてるだけで完結はしたから、うん!
「君に生きてほしいから」完結しましたので良ければ見に行って下さい‥
あと現在毎日投稿中「監獄」の方も見てくださると嬉しいです(宣伝)
あ、どうでもいいけど、サムネ?的なとこの画像
全部変えた〜
コメント
2件
なんかどろどろそうね