テラーノベル
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朝。
🦈「……ねむ」
こさめは机に突っ伏したまま、うとうとしていた。
昨日、夜遅くまでスマホを見ていたせいで普通に眠い。
🍵「こさめちゃん、朝だよ〜」
優しい声と一緒に、頭をぽんぽんされる。
その瞬間、こさめは勢いよく顔を上げた。
🦈「わっ!? すっちー!?」
🍵「びっくりしすぎじゃない?」
すっちーがくすくす笑う。
近い。
顔近い。
寝起きの心臓には悪い。
🦈「……し、心臓止まるかと思ったし」
🍵「止まってないから大丈夫」
🦈「そーいう問題じゃない!」
こさめがむうっとすると、すっちーはまた楽しそうに笑った。
好き。
朝からそんな顔見せないでほしい。
ほんとに。
🍍「はいはい、お熱いことで」
横から声が飛んできた。
なつだ。
その後ろにはいるま。
📢「朝っぱらからイチャつくなよ〜」
🦈「イチャついてないし!」
🍍「え、違うん?」
🦈「違う!!」
こさめが叫ぶと、なつはケラケラ笑う。
📢「でもすち、こさめにだけ激甘じゃね?」
🍵「そう?」
🍍「自覚ねぇの怖」
🍵「幼馴染だしねぇ」
その言葉に、こさめの胸がちくっとした。
幼馴染。
特別だけど、
恋愛の特別じゃない。
分かってる。
👑「おはよ〜」
教室の扉が開いて、みこちゃんが入ってきた。
瞬間。
すっちーの視線がそっちへ向く。
ほんの一瞬なのに、こさめはちゃんと気づいてしまう。
……あーあ。
やっぱ好きなんだ。
🦈「みこちゃんおはよ!」
👑「おはよ、こさめちゃん」
みこちゃんはふわっと笑って、こさめの隣に来た。
👑「今日小テストだって」
🦈「えっ」
👑「聞いてなかったの?」
🦈「初耳なんだけど!?」
👑「昨日先生言ってたよ〜」
終わった。
こさめが絶望していると、みこちゃんがくすっと笑った。
👑「ノート見る?」
🦈「見る!」
👑「はい」
差し出されたノートは綺麗にまとまっていて、めちゃくちゃ見やすい。
🦈「みこちゃん神……」
👑「大げさだなぁ」
🦈「いやほんと好き」
その瞬間。
ぴたり、と空気が止まった気がした。
こさめは気づいてない。
でも、みこちゃんの目が少しだけ揺れて。
すっちーがほんの少しだけ黙ったことに。
🍍「……はいはい、公開告白?」
なつがニヤニヤしながら言う。
🦈「違うし!」
🍍「“好き”って言ってたじゃん」
🦈「友だちとして!」
🍍「強調すんなって」
いるまが呆れたように笑う。
その時。
🍵「……こさめちゃん」
すっちーが小さく名前を呼んだ。
🍵「今日、お昼一緒食べる?」
どくん、と胸が跳ねる。
🦈「……食べる」
即答だった。
するとすっちーが優しく笑う。
その笑顔だけで、一日頑張れる気がした。
単純だなぁって、自分でも思う。
でも好きだから仕方ない。
こさめは気づいていない。
自分がすっちーを見るみたいな目で、
みこちゃんが自分を見ていることに。
そして。
すっちーが、その視線に気づいていることにも。
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