治視点
学校の廊下を何をする訳でもなく、のほほんと歩いていたら、例の子に肩をトントンと叩かれた。
「今って話せる?」
「…まあええよ 」
「じゃあアッチ行こ」
どこに行くのかと思ったらまさかの階段の裏の空きスペースだった。
カップルがキスをしているところを度々見かけるため、誰かに見られたら勘違いされてしまう。
できるだけ早く終わらせたい。
「で、なん?」
「何って、分かってるでしょ..」
恥ずかしいのか知らないが、中々口を開かない。面倒くさ。
「ええよ、付き合っても」
「え、ほんと?」
「ただ、あんまり恋人らしいことは出来んけど」
それでもいいかと聞けばうんうんと首を縦に振る。
女とはこういう生き物だ。
宮治の彼女という肩書きが貰えれば、今は他のことはどうでもいいという。
本当に呆気者だ。
さあコレからどうやって堕としてやろうか。
ゆっくり、グツグツと。
俺の謀略を、あいつはまだ知る余地もない。
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コメント
8件
一言で表したら大好きですw
あーもー最高すぎやしません!?!?こーゆー治めっちゃ好きです❣️続き楽しみにしてます🥰︎💕︎
初コメ失礼します! 尊すぎて一気見しちゃいました🤭こういうの癖なんでまじぶっささりました!笑 続き待ってまーす!