テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
749
#御本人様とは一切関係ありません
現世くるり ◤ ペア画なう ◢
2,127
凪
510
🍍「いるま…!一緒に帰ろ」
📢「……あいつらは、いいのかよ」
🍍「いい、俺先に帰るって伝えてあるから!ニコッ笑」
一限から寝たはずなのに、気づけば放課後まで保健室で俺は眠って過ごしてた。
誰かに会うのも面倒くさくなって一人で帰ろう。そう思ってた時なつが後ろから追いかけてきてた。
🍍「今日、早かったね?らん先生に連れてこられた?」
📢「……まぁ、無理やりな。」
🍍「そっか、でもらん先生喜んでたよ。いるまが来てくれたぁ~!って笑」
他人の話なんて何も興味がない俺でも、なつの話し方では魅了される。
感情を込めて、息の抑揚を上手く使うなつの話し方がどんな大人の声より心地がいい。
📢「…話し上手だな。」
🍍「そう?いるまが聞き上手なだけだよ笑」
📢「そんな事ねぇよ。俺、お前とすち以外のやつの話なんて聞けねぇし。」
正直に今、思ってることを言った。それなのに、なつは「あっそ」なんて言ってそっぽ向いた。
やっぱ言葉足らずなのは、俺の悪い癖だと思ってる。それで怒らせたなら、より一層深い謝罪でも必要だろうか。
🍍「…いるまってさ、まだあの家に住んでんの?」
📢「俺に家なんて呼べる場所ねぇよ、強いて言うなら近くの公園くらいだろ。」
🍍「話逸らすな、ちゃんと答えて」
📢「…初めてお前にそんな顔されたわ。そんな聞きてぇか?」
笑い話にするには重たすぎる。けど、周りの奴には「可哀想な子」と言わんばかりの顔はして欲しくない。
だから今まで誰にも言わなかった。なつには昔に少しだけ話したことがあったけど、もう記憶にない。
📢「……なぁ俺の話聞いて、どうするつもり?」
🍍「言いふらしたりはしないよ。聞くだけ。」
📢「…そ、ならなんか寄り道しながら話してやるよ。」
俺は人を信じる。裏切られることが当たり前だと思って。
…けど、だからと言って孤独は寂しい。だから仲間を作ろうと自分の身の上話をした。
📢「大体こんなもん、今日の朝だって前髪ピンクには無理やり連れてこられたからな。」
🍍「……ありがとう、話してくれて…ッ」
小さく身体を震わせながら、なつは俺に感謝を述べてきた。けどそんなことに俺は気にもせずに、ブランコにひとり揺られてた。
📢「…そんな俺の事気にしないでいい。重く受け止めすぎんな。」
🍍「……分かってる…」
どうみてもわかって無さそうな顔に、また文句を言うのも疲れるので足で弱く突ついて前に向かす。
📢「帰んぞ、お前の親も心配すんだろ。」
🍍「…!まって…」
📢「走れ走れ、勉強と違って運動は体に叩き込むもんだぞ。頑張れよ。ニコッ笑」
勉強も人脈も何もかもお前に俺は劣るし、運動ですら自慢できるもんじゃねぇ。
けど、こいつが俺の友達で居てくれるって言うなら……
📢「また明日な。学校で話しかけてくんなよ。」
🍍「うんっ笑 でも、俺には構ってね?」
心を開いてもいいのかもしれない。
完全に落ちきった陽もまだなつを見ていたいのか、水平線上に橙色の灯りを残してゆっくり堕ちていく。
俺が家に着く頃には既に橙色の灯りはなくて、数多の星屑が空の上で光り輝く頃だった。
見たくもない家に1歩足を踏み出して、見た目だけは良い家の中へと入る。
「…いるま、あんた何時だと思ってんのよ。」
📢「関係ある?高校生なんだからこんぐらい当たり前だろ。」
📢「それに、俺が帰ってこなくたって心配しねぇだろうがよ。今更親ヅラしてんじゃねぇ」
「………」
昨日の親父との喧嘩のせいだろうか、母親の顔には爪で引っかかれた跡がくっきり残ってる。
それでも母親を擁護する言葉が出てこない。
「誰があんたを産んでやったと思ってんのよッ!」
📢「デキ婚の癖によくそんなこと言えんな、俺はただの結婚の為の道具だろ。ざけんなよ…ッ!」
洗濯も料理も掃除すらまともに出来ねぇ奴らが結婚しても、子供ひとり育てることは出来なかった。
生きる知恵もない子供は、ただ生きる為だけに色んな場所を彷徨って色んな人々に助けてもらった。
まぁ、そんなことをしても無駄だったのだが。
📢「邪魔だから、どけ。」
「…ッ💢💢」
__バチンッ(頬を叩く
📢「……気は晴れたか?」
己の体の大きさと変わらない女の頬への平手打ちは、皮膚がひりつくくらいには痛い。
それでも、母親は晴れないような顔をしながら酒瓶を持って近づいてくる。
📢(これ、やばくね…
酒瓶は意外と脆く、1度頭を叩けば割れる。けどこっちの頭も同じくらい脆くてよわい。
ずっとクラクラして、額から生暖かい血の温度が伝ってくる。
📢(いッてぇ…ッ
額に触れば、なつと触れていた暖かい手のひらに赤い液がべたっと垂れて一気に冷たくなる。
壁に体を預けて、容赦なく玄関の扉を閉める母さんを睨む。
母さんは面白いものを見るような目で口角を上げながら、俺を外に残して鍵を締める。
📢(ぁ”~…クソだなッ…ッ”母さんも父さんも全部全部ッ
嫌になるほどの眠気が俺を襲う。春の夜は冷たい風が肌を刺す。
コメント
2件
いつかは📢ちゃんも🍍くんに心を開けるといいなぁ... 続き楽しみにしとくねっ!!