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くも
#見てね!
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「おはよう…キミ」この些細な挨拶も何度目だろう…キミが眠ったあの日から返ってこない挨拶を期待して…何度も何度も言っていたね…「今日はキミにプレゼントがあるんだ…喜んで欲しくて少し気合い入れちゃたけど」…と言いながらカバンの中に入れておいた一冊の本を私は大切そうに出した…「この本には今までの思い出を沢山詰めてきたんだ…毎日一ページずつ読んで行くから…楽しんでくれたら嬉しいな」…そう言った後に一枚目を開いた
4月10日「初めまして」
キミはきっと緊張してたと思う…「○○県から来ましたλ@です…よろしくお願いします」…いつもなら騒がしい教室はこの時だけ少し静かになった気がした…転校生の自己紹介…いつも独りだった自分は元々興味の欠片もなかったけど…何故だかこの時だけは目が離せなかった…「λ@はさんは…##(自分)の隣の席が空いてるからそこに座ってください」と先生はいつもより少し怯えているような丁寧な声で言った…転校生のλ@が隣に座ったが自分は話しかける勇気はなかった…そんな時キミは「これからよろしくね」と優しくて少し暖かいそんな声で話しかけて来た…だから反射的に「こちらこそよろしく…」と答えていた…
「一枚目はこんなもんだよ」本を閉じながら私は眠っているキミの顔を見つめていた「少し下手だけど…ごめんね」…と寝ているキミに私は言った…「今日はそろそろ帰らないといけないから…明日もまた一枚読むし楽しみにしててね」…そう言って私は眠っているキミに背を向けて扉を出た
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