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comi
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桃紫 さく🌸
3
ゆゆ

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コーヒーが飲めません🥛
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勇斗の腕の中で、仁人はしばらく声を殺して泣いていた。
大粒の涙が勇斗の胸元を濡らし、張り詰めていた緊張が解けるにつれて、仁人の体はさらに熱を帯びていく。
ドクドクと脈打つ首筋から溢れるのは、完熟した果実のような、濃厚で甘いオメガのフェロモンだ。
💛「ハァ……っ、あ、つ、い……」
仁人の白い指先が、無意識に勇斗のシャツの胸元をギュッと掴む。
優性αである勇斗の脳内で、本能が「今すぐ噛み千切れ」「お前のモノにしろ」と狂ったように叫び声を上げていた。
下半身はとっくに限界を迎えるほど硬くなり、ズボンの布地を押し上げている。
だが、勇斗は奥歯が軋むほど強く噛み締め、その獣を檻の中に閉じ込めた。
🩷(ダメだ。今ここで手を出したら、俺は仁人の心を永遠に失う。本能の奴隷になんて、絶対にならない)
🩷「仁人、ベッド行こう。歩けるか?」
💛「う……ん……」
返事になっていない声を上げる仁人を、勇斗は横抱き――いわゆるお姫様抱きで軽々と持ち上げた。
驚くほど体が軽い。
こんな細い体で、どれだけの重荷を背負っていたのだろうか。
寝室のベッドに仁人をそっと横たえ、掛け布団を上までかける。
しかし、仁人は布団を跳ね除け、苦しそうに胸元を開けようと、衣装のボタンに手をかけた。
熱のせいで指先がおぼつかず、ボタンがうまく外れない。
💛「くそ、あつい……勇斗、たすけ……て……」
うるんだ瞳で、すがるように見上げてくる。
その表情は、普段の「しっかり者のリーダー」の影もなく、ただ一人の無防備なオメガのものだった。
🩷「待て、俺がやるから。暴れるな」
勇斗はベッドの縁に腰掛け、仁人のシャツのボタンを上から二つ、ゆっくりと外してやった。
露わになった鎖骨は汗で光り、ほんのりとピンク色に火照っている。
そして、その少し上。
まだ誰にも傷つけられていない、真っ白で綺麗な仁人の『うなじ』が、勇斗の視界に飛び込んできた。
ドクン、と勇斗の心臓が跳ねる。
あそこに牙を立て、自分のものだと刻み込みたい。
αの強烈な独占欲が、指先を小さく震えさせる。
勇斗は思わず、その熱い首筋にそっと指先を触れさせた。
💛「ひゃうっ……!?」
仁人の体が、電流が走ったように大きく跳ね上がった。
💛「だ、め……勇斗、それ、は……っ。噛まれたら、僕……っ」
🩷「分かってる。噛まねえよ。……絶対に、噛まない」
勇斗は掠れた声で自分に言い聞かせるように呟くと、触れていた指を名残惜しそうに引き剥がした。
🩷「仁人、お前、いつも使ってる抑制剤はどこにある? 飲まないと、ヒートが本格化するんだろ」
💛「カ、バン、の……奥の、チャック付きの、ポケット……。でも、それ、もうあんまり、効かなくて……」
勇斗はリビングに戻り、仁人のカバンから問題の薬を見つけ出した。
パッケージには、市販のものではない、医師の特別な処方が必要な強力な抑制剤の文字があった。
水を持って寝室に戻り、仁人の体を少し起こして、薬を口に含ませる。
💛「んぐ……、ゲホッ、っ」
🩷「大丈夫か? ゆっくり飲め」
水を飲み干した仁人は、そのまま勇斗の胸の中に力なく倒れ込んできた。
勇斗の体から放たれる、包容力のあるαの匂いが、今の仁人にとって唯一の精神安定剤だった。
💛「……勇斗の匂い、落ち着く……」
仁人は勇斗の胸に顔を埋め、深く呼吸をする。
💛「でも、ダメだよね……。僕、アルファに頼っちゃ、ダメなのに……。自分の力で、ベータとして、立たなきゃいけないのに……」
🩷「何言ってんだよ。頼れよ。俺は他の誰でもない、お前のメンバーだろ」
勇斗は仁人の濡れた前髪を優しくかき上げ、その額に優しく手を当てた。
🩷「今は、アイドルとか、リーダーとか、全部忘れて休め。お前がどんな属性でも、俺が全部隠してやる。誰も、お前に指一本触れさせないから」
💛「勇斗……」
仁人の瞳から、また一筋の涙が溢れた。それは、恐怖の涙ではなく、救われた安堵の涙だった。
だが、その瞬間。
仁人のフェロモンが、これまでで最も甘く、そして『求愛』のニュアンスを含んだ香りに変化した。
それは、仁人の『心』が勇斗の優しさに触れ、彼を特別な存在として認識し始めた証拠だった。
🩷(くっ……! これ以上は、マジで理性がもたねえ……!)
至近距離で放たれる本気のフェロモンに、勇斗の瞳がアルファ特有の鋭い光を帯びて濁る。
ベッドに押し倒して、衣服を剥ぎ取り、その全てを暴き立てたいという衝動が、勇斗の理性をギリギリまで追い詰めていた。
コメント
1件
第4話、読み終えました。仁人のフェロモンが「求愛」のニュアンスに変わった瞬間、ゾクッとしましたね。あれは仁人の心が勇斗を特別だと認めた、ものすごく繊細な転換点だと思うんです。勇斗の理性との戦いも、噛み千切る本能を「絶対に噛まない」と自らに言い聞かせる場面が印象的でした。ABO設定の「支配」と「信頼」の境界線を巧みに描いているなと。抑制剤が効かなくなる展開も、この先どうなるか気になります。続きが楽しみです!